戦後の昭和期における日本を代表とする建築家・白井晟一。

 

 彼が設計・建築した、秋田県湯沢市が所有する1棟が、解体されようとしております。生前、秋田県において彼が設計に携わった建物は数多くあります。その中でも、この湯沢・雄勝には6棟現存しており、一行政区に白井作品6棟が現存するのは湯沢・雄勝のみと自負しております。

 

 6棟のうち、5棟が個人・民間が所有し、1棟が自治体である湯沢市が所有しております。湯沢市は、2005年に雄勝郡雄勝町・稲川町・皆瀬村と合併しましたが、旧雄勝町の役場として1956年に建築されたのが、旧雄勝庁舎です。

 

 しかし、昨今の社会情勢の変化などから建築物の保存・活用は年々難しくなってきております。湯沢市でも、市議会で今まさに解体する方向で協議されようとしております。

 

 6棟のうちの1つである、『四同舎(酒造会館)』もかつて解体されそうになりましたが、2012年、当会の前身である『白井晟一建築研究会』が譲渡を受けて現在に至っております。

 

 

 

 

さて、現在は学生をはじめ、白井作品を見学に訪れる方々を案内しております。我がふるさと、湯沢・雄勝に来られるのは、6作品が1つの群として希少であるからこそと考えております。

 

 単なる観光資源としてではなく、後世の湯沢市における財産として誇りを持ち、住みやすい街・湯沢市をめざし、白井建築6作品群から1つでも欠けてはならないと決心し、私たちは、『白井晟一 湯沢・雄勝6作品群を遺す会』を立ち上げました。

 

 我々としましては、各団体、各研究機関、および、皆様よりご意見を頂戴しながら全国の同胞に呼びかけるなど、保存・活用に向けた取り組みを進めたいと考えております。

 

 

 

尚、雄勝旧庁舎に関しては、期限が切られ、早急に対応を迫られている状況ですので、皆様には絶大なご協力をお願いいたします。

 

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何卒、よろしくお願い申し上げます。

 

白井晟一 湯沢・雄勝6作品群を遺す会
事務局:秋田県湯沢市前森一丁目1-26

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問い合わせ:leaveshiraiseiichi6works@gmail.com