洗濯物はたいてい2階のベランダに干します。

 陽当たりはあまり良くないし、いちいち2階へ干しに行ったり、しまいに行ったりするのは大変です。

 でも、朝は晴れていたから外に干したのに、途中で急に雨が降りそうな天気になったときなど、そわそわして仕事が手につきません。

 だったら最初から、物干しの上に小さいけれど屋根を付けたベランダの方が安心です。

 

 洗濯物が多かったりすると、全部の洗濯物を2階まで一気に運ぶことができません。

 けれどもしまうときには乾いて軽くなっているため、

「全部の洗濯物を一気に運んでしまおう」

 と欲が出ます。

 

 このときも、左手にTシャツなど数枚、右手にピンチハンガーを持って降りて来ました。

 そのままでは両手が塞がっているので、いったんピンチハンガーを靴箱の取っ手にかけました。

 左手に持っていたTシャツをハンガーから外したときです。

 大きな音とともに、ピンチハンガーが落下しました。

 取っ手にかけたとき、しっかりと挟めていなかったようです。

 

 思わず大きな悲鳴を上げてしまいました。

 玄関の靴箱の取っ手にかけたので、落下するということは、玄関の土間に落ちるということです。洗って乾いた洗濯ものが、ですえーん

 

 幸いこの日は天気がかなり怪しかったため、下着などは外に干していませんでした。

 ピンチハンガーにかかっていたのは靴下と、浴室用のタオル、足拭き用のタオルだけでした。

 そのため浴室用のタオルは使う前に洗う、足拭き用のタオルは明日もう一度洗う、などで対処して、その場で洗い直すことはしませんでした。

 

 こういう場合、すぐに洗い直す人と洗い直しをしない人、どれくらいの割合なのでしょうか。

 うちの母は、落ちたのが仮に下着であっても洗い直しなどせず、そのまま着る人です。

 洗濯物を運ぶ途中でずるずる引きずろうとお構いなし、洗濯物を触る手が、汚れているかどうかも気にしないでしょう。

 

 実はだんなも、洗濯物が落ちても気にしないタイプです。

 だから、怖くて他の人には洗濯を任せられないし、仮に急に雨が降ってきた場合でも「屋内に取り込んで」と頼めないのです。

 

 けれどもネットで検索してみたら、

「乾いた後なら洗い直さない」

 という人がけっこう多そうで、ちょっと意外に感じました。