月に1回、近所の公園でリサイクル品の回収があって、年に1度は当番が回って来ます。
最初はとにかくたくさんのカゴを並べる必要があります。
間違って入ってるものがあったら分別もしなきゃいけません。
カゴがいっぱいなると次のカゴを出します。
今月の当番は、KさんとWさんでした。
私はいつも始まってすぐの時間に行くので、ペットボトルや空き缶のカゴは出ているけど、電池の袋はまだ出てない、ということも多いです。
今回も、プラのトレイや空き缶をカゴに入れた後、
「電池の袋はありますか?」
と訊いて、Wさんに出してもらいました。
仕分けしながらずっと見てたんだけど、一生懸命動いているのはWさんだけで、Kさん、何もしてないよね
って思いました。
実はこのKさん、ちょっと変わった人です。
何十年も、お母さんと2人暮らしをしていたのですが、お母さんも80歳を過ぎ、高齢者向けの施設に入ってしまいました。
Kさん自身も、年齢的に仕事を辞めた辺りでお母さんが施設に入ってしまったので、とにかく暇らしいです。
いつも近所をうろうろうろうろ徘徊してます。
なにかぶつぶつ言いながらなので、ちょっと気味が悪いです。
うちの前で工事をしてたとき、交通整理のおじさんとこのKさん、2時間以上話をしてました
たまたま犬の散歩で通りかかったご近所さんが、
「お母さんがいないと、暇でいかんねぇ」
と声をかけたら、
「暇じゃないよ? やることいっぱいあるから、忙しいよ? すっごい忙しいよ?」
などと答えるので仰天しました。
交通整理のおじさんと2時間以上の井戸端会議なんて、本当に忙しい人だったらできるわけないでしょうが
仕事も辞めていつも暇そうにうろうろ徘徊してるのに、平気で「すっごい忙しい」などと言う神経が分からないわ。
実はそれより前に、私が犬を連れて家の前で母としゃべっていたら、Kさんが話しかけてきたことがありました。
うちの母も暇を持て余してるので、
「最近、お母さんを見ないけど、どうしたの?」
って訊いたら、
「妹が名古屋にいて、妹のところへ行ったら、そっちの方がいいと言って帰って来なくなった」
と答えたから、びっくりしました
だって、Kさんのお母さん。
私が仕事で出入りしてる、すぐ近所の施設に入っています。
どうしてそんな嘘をつくのでしょう。
いまどき、80歳を過ぎたお母さんが施設に入ったって、珍しいことでも、恥ずかしいことでもありません。
大体、何十年も2人で暮らしてたのに、今さら妹さんのところへ行くという理由も不自然です。
そんなことがあったので、申し訳ないのですがKさんのイメージは、
「しょうもない見栄張り」
になってしまいました。
しかし、母が話しかけた1件で、一緒にいた私までが、
「話しかけても大丈夫な相手」
に認定されたのか、私が犬の散歩をしていると、なんやかんやと話しかけてくるようになりました。
別に、歩きながら話しかけて来るなら、相手くらいはしてもいいと思うのですが、
「天気がいいね」
とか、どこかの家の庭の、
「この花きれいだね」
とか、
「ええ、そうですね」
くらいしか答えようのないことしか言わないのです。
だから話が続きません。
話をして楽しいと思わないので、私もわざと話を広げないのですけれど。
そんな、決して仲がいいわけでもないのに、うちの犬が走り出したら、サンダル履きのKさんが必死で走って付いて来るから、
「気持ち悪っ!」
と思ってしまいました。
そういう人なので、リサイクルの日は会場周りをうろうろします。
当番でもないし、手ぶらです。
暇なので、誰か話をしてくれたらと思うのでしょうか。
でも、その場にいる誰かと仲がいいわけでもないです。
なので、
「今日は〇〇だねぇ」
的なことを、誰にともなく言うのですが、誰に話してるのか分からないし、返事にも困るため、誰も返事をしません
10分くらいすると、いつの間にかいなくなっています。
そうやっていつもリサイクルの場所をうろうろしてるなら、当番の人の仕事内容も把握してて良さそうなものです。
なのに、実際に当番のときでさえただうろうろしてるだけで、何もできないのです。
なんか全然役に立たない人だなぁ、一緒に当番をする人は大変だなぁと思ってしまいました。