犬の散歩で駅近くを散歩していたら、前方のパチンコ店の駐車場から、1台の車が出て来た。
けれども、駐車場の右側からは別の車が近づいている。
それも、
「このタイミングで駐車場から出てきたらダメでしょ! ぶつかるよ」
っていうタイミング。
あまりのきわどいタイミングで割り込まれた車が、パパパパパー と激しくクラクションを鳴らした。
驚いたのは、あれだけ激しくクラクションを鳴らされたのに、運転していたかなり高齢のドライバーは、車を停めることなく、それまでと同じスピードでゆっくり駐車場から出て来て、全く悪びれていない普通の顔で走り去った、ということ。
割り込まれた車の方は、自分の車に気づかず駐車場から出て来たとしても、今のクラクションで気がついただろう、当然いったん停止するだろう、ということで、止まった車を追い抜くためにハンドルを大きく右に切った。
ところが、全く止まりもせず、普通にゆっくり曲がり終えるとそのまま走り去ったことに激怒、再びパパパパパー とクラクションを鳴らした。
クラクションには止まらなかった高齢ドライバー、すぐ先の赤信号では止まった。
後ろの車も赤信号で止まり、車から降りて来たそこそこ高齢の男性が前の車に近づいて、
「危ないだろう」
と怒鳴り始めた。
その間も歩き続けて遠ざかってしまった私からは、細かいことは不明だが、後ろの車のドライバーは2度、3度怒鳴った後に、後ろの車に戻って行った。
まあ、事故とか事件にならなくて良かったけどさ。
怖いのは、駐車場から出て来た高齢ドライバーが、結果として無理な割込みをしてしまったことに、クラクションを鳴らされても気づいてなかったんじゃないか、と思える態度だったこと。
認知症だったのか、単に耳が遠いだけなのか、細かい事情は分からないけれど、
「あれじゃあ、高齢ドライバーが事故を起こして危ないと言われても仕方ないよね」
と思った。