前回テーマにしたドラマ「腐女子、うっかりゲイに告る。」には、
「自分がゲイだということに悩んで自ら命を絶とうとした人」
「実際に命を絶ってしまった人」
という人たちがたくさん出て来るドラマが、「きのう何食べた?」
「実際に命を絶ってしまった人」
が出て来て、ゲイということに正面から取り組んだ感じ。
感動はしたけど、テーマとしてはやや重い。
少し前に人気になった「おっさんずラブ」は、かなりコミカルな感じ。
娯楽として見ている分にはおもしろいけど、現実味にはやや欠けるかな。
その点、
「今でもゲイだということに悩まないじゃないけど、それを乗り越えて大人になりました」という人たちがたくさん出て来るドラマが、「きのう何食べた?」
実は友人が原作マンガを持っているので、一応最新刊まで読んでいる。
でも原作の場合、1回が16ページ、料理を作るシーンに4~5ページ。
つまり、料理を作り、それを食べて感想言ってるシーンが大体半分を占めているので、ストーリーは添え物みたいなイメージがあって、感情移入がしにくかった。
ドラマになったら、料理のシーンもあるけど、ストーリーがメインだから、すんなり入って来る。
自分に子供もいなけりゃ姉も早くに亡くした私は、
「だんなが死んだら天涯孤独」
の身なので、イヤでも老後のことは考える。
そのくせ、ちょっと親の相続では揉める可能性あり。というワケあり家庭なので。
親にゲイだということを認めてもらえなかったからだろうけど、
「自分が死んだら財産はパートナーに全額残す!
親には遺留分さえ渡さない!」
って筧さんところに相談に来るゲイカップルの話なんかも、何だか他人事とは思えずに見入ってしまった。
「自分が死んだら財産はパートナーに全額残す!
親には遺留分さえ渡さない!」
って筧さんところに相談に来るゲイカップルの話なんかも、何だか他人事とは思えずに見入ってしまった。
それでいて、
「この歳になって、今さらマッチングサイトで相手を探して……とかいうのは面倒だ、だからケンジとは別れたくない」
って筧さんがかよこさんに言いきるあたり、打算的って言えば打算的なんだけどさ。
人生、きれいごとだけでは生きていけないわけだし。
現実って、意外とこんなものかなぁ。という点で、個人的にはリアリティがあると思った。
あと、筧さんとか小日向さんは男前だけど、先ほどの親に遺産は渡さないというカップルなんかまで無駄に男前ではない、というところも良いね
BLだったらみんな美青年、美男子ばっかりだけど、現実はそんなもんじゃないし。
最近の話では、親の老後問題とかも出ていて、全く他人事ではないなーという思いで真剣に見たわ……。
ゲイがテーマのドラマでは、これが一番良いなと思う今日この頃。
ただ、最初の頃にケンジがさらっと言った、「どっちかというとシロさんの方が受け」発言!
あれは衝撃だったわ~
どう考えたって、ケンジが受けだろっ ……と思ってたからねぇ。
でもまあ、筧さんがたまたま見た目その他ゲイっぽくないというだけで、人生、そんなものかもしれんわね……。