先シーズン、高校生になった友人の娘をはじめてスノーボードに連れて行った話、賢明な読者なら覚えているでしょう。


その彼女、ボルダリングにも行ってみたいと言うので、昨日連れて行ってあげた。


そんなに運動は得意ではない彼女だが、こうやって未知なるスポーツに好奇心を持つのはやはり若さゆえなのか、同じく運動が得意ではない彼女の父親はとうの昔に好奇心など失ったというのに。


なんで、ボルダリングしたかったん?


と、聞いてみたところ、


これやったら(運動苦手な私でも)できそうやから。


とのこと。


ほうほう、なめられたもんだぜボルダリング。


しかしまあ、実際体重の軽い女子供のほうが、最初は登りやすいとお店の方も言ってたし、ぼくが経験したスポーツの中でもこれはやはり運動神経よりもまた違ったコツがいるスポーツなのであながち的外れでもないかもね。


で、女子高生初チャレンジの結果ですが、一番簡単なレベルを3つと、マンスリーの下から2番目のレベルを登れてたんで、なかなかの出来ではないかと思います。


本人的にも手ごたえ感じたのか、ぼくに気を使ったのか、また行きたいと申しておりました。


その帰り道、お互いが特にな事について話してたんですよ。


彼女、芸術系の高校に通ってるだけあって、絵がかなり上手いのよ。


俺「俺もそんなけ絵上手かったら、四コマブログとか書くのになぁ」


娘「絵なんか、毎日書いてたら誰でも上手くなるよ」


俺「えー、ほんまに?」


娘「ほんまやって、だいたい絵下手な人ってめっちゃ決め付けてんねん、りんごやったらこんな形、みたいな感じで」


と、おじさん目からひよこが落ちました、ピヨピヨ。


ほー、なるほど、たしかに言われてみたらりんごはこんな形とか決めてるな、で、決めたとおりに書かれへんから萎えてくるもんね。


娘「だから見たままをかけばいいねん」


俺「そっかー、その見たまま書くっちゅうのが難しいねんけどね。でも分かるわ、絵は書かれへんけど、初めてやるスポーツでもだいたいのコツは見ただけでわかるもん」


娘「せやろ、私なんか体育で持久走やります!って言われてなんでいきなり始まるんか意味分かれへん、まずは走り方教えてほしいわ」


またまたおじさん目からひよこが落ちました、ピヨピヨ。


持久走の走り方が分からない人がこの世の中にいるなんて思いもしなんだ。


絵の上手い人はありのままを毎日書いたら良いと言う。でもありのままなんて書けないし毎日も続かない。


これは僕がよく言う、毎日走ってトレーニングしたらええねん、コツ?こうやって適当にぴゃーってやったら出来るわ。


とまったく一緒の事ですね。


自分が簡単に出来るからといってそれがすべて他の人が出来るとは限らない。分かってはいてもこういう若い子から聞くとこれまた素直に受け入れることが出来るもんですな、ピヨピヨ。


僕くらいになると、親子ほど年の離れた子からでも素直に何かを受け入れることが出来るという自慢話を長々と書いてみました。