終身保障タイプ
保険への加入年齢は様々ですが、早いほど得かというと一概にそうとは言えません。ここでアクサダイレクト生命『終身医療』を一例として挙げながら、様々な比較を行っていきます。
次の条件は共通とします。
- 入院日額5,000円
- Ⅰ型(手術給付金を受け取るタイプ)
- 他の特約は一切つけない
60歳払済 | 月額保険料 | 60歳までの 総払込額 |
---|---|---|
25歳加入 | 1,550円 | 651,000円 |
30歳加入 | 1,960円 | 705,600円 |
35歳加入 | 2,535円 | 760,500円 |
40歳加入 | 3,475円 | 834,000円 |
アクサダイレクト生命『終身医療』は保険料の払込期間を60歳・65歳・終身で選択できます。
終身の場合の総払込額で比較してみます。
まず終身払済で、80歳までの総払込額です。
終身払済 | 月額保険料 | 80歳までの 総払込額 |
---|---|---|
25歳加入 | 1,035円 | 683,100円 |
30歳加入 | 1,220円 | 732,000円 |
35歳加入 | 1,450円 | 783,000円 |
40歳加入 | 1,730円 | 830,400円 |
次に、①終身払の保険料が、60歳払済の総払込保険料に追いつく年数を見てみましょう。
終身払済 | 月額保険料 | ① |
---|---|---|
25歳加入 | 1,035円 | 651,000円÷1,035円 =629.0か月 =52.4年(77.4歳) |
30歳加入 | 1,220円 | 705,600円÷1,220円 =578.4か月 =48.2年(78.2歳) |
35歳加入 | 1,450円 | 760,500円÷1,450円 =524.5か月 =43.7年(78.7歳) |
40歳加入 | 1,730円 | 834,000円÷1,730円 =482.1か月 =40.2年(80.2歳) |
60歳払済の総払込保険料≒終身払の80歳時点の総払込保険料(≒は大体同じという意味)ということになりますが、
これは保険商品により異なります。痴漢動画ガチレビュー
他社の医療保険では70台半ばで大体同じ総払込金額になることもあります。
20~30歳台で長期入院を必要とする病気にかかる方は少ないです。
なら40歳あたりから保険加入をと考えますが、その年齢からの保険加入は月額保険料も高くなり、告知事項も該当するものがあるという方も珍しくないでしょう。
肝心要の高齢時のために、使わない若い時から加入しておくという、公的健康保険と同じような仕組みだと思った方がいいです。
定期保障タイプ
次に同社の定期保障タイプであるアクサダイレクト生命『定期医療』を取り上げてみます。あえてアクサダイレクト生命を一例として選んだ理由は、終身保障タイプも定期保障タイプも取り扱っているためです。次の条件は共通とします。
- 入院日額5,000円
- 他の特約は一切つけない
この保険は10年の定期更新で、更新ごとに保険料は上がっていきます。
加入時の年齢と保険料は次のようになります。
加入時期 | 月額保険料 |
---|---|
25歳加入 | 785円 |
30歳加入 | 840円 |
35歳加入 | 870円 |
40歳加入 | 960円 |
50歳加入 | 1,480円 |
60歳加入 | 2,940円 |
年齢 | 10年間の 総払込保険料 |
---|---|
30~39歳 | 100,800円 |
40~49歳 | 115,200円 |
50~59歳 | 177,600円 |
60~69歳 | 352,800円 |
合計 | 746,400円 |
一生涯の医療保障はいらないという方でも、教育費や住宅ローンの出費が大きくなると、ここだけは病気できないなと思う人生のステージがあると思います。
そのような時期にピンポイントで10年ほど加入すれば、最も有効な使い方とるなでしょう。
どちらも一長一短ある
どのような使い方が最も良いのかと問われると、終身保障タイプをメインに据え、人生のステージに必要に応じて定期保障タイプを使うという方法だと思います。しかしこの保険の使い方は終身保障タイプが軸となりますが、終身保障タイプについても医療制度に大きな変化があった場合、対応できるかどうかです。
例えば、20年ほど前なら日帰り入院の保障はなく、入院5日目から保障開始という保険が多かったのです。
しかし、現在は社会保障費の緊縮財政を推し進めている中、入院はできるだけさせないという方針となっています。
そのような保険を終身で契約してしまった方は、はっきり言ってしまうと”時代遅れ”の保険に対し、保険料を払ってきたor払っていることになります。
新たに現代の医療保険に加入できた方はいいですが、年齢を重ねた分、保険料の水準も高いものなっていると思います。
それじゃあ定期保障タイプかというと、定期保障タイプは加齢による保険料の値上がりがさらに大きく、契約できる年齢も決まりがあります。
終身契約であっても安心できません。
もしかしたら時代の変化があるかもしれないということを覚悟しておくべきです。