【中国EC/拼多多】2年11ヶ月でナスダック上場を果たした、今話題の拼多多ってなに?
こんにちは~^^第一回のブログ更新ということでECについて記載していきたいと思います。これからブログの精度もあげていかなくては...さて、今回は新勢力プラットフォームの拼多多について話したいと思います。【拼多多(ピンドゥオドゥオ)とは】①2017年度のGMV(流通総額)=1412億元(約2兆3651円)*GMV1000億元を到達するまでにかかった時間は京東10年、アリババ5年、拼多多2年2ヶ月。②2018年Q2の月間平均アクティブユーザー数は1億9500万人。③北京や上海などの1級都市よりも桂林や威海(海の綺麗な所)などの三級都市以下の売り上げ比率が高い。拼多多とは2015年に元グーグル社員の*黄峥によって設立されたソーシャルコマースを主体とした会社で、2018年7月にナスダック上場を正式的に受理され、IPO後の時価総額は300億ドルの値が付きました。これは2018年4番目の規模となる価格であり、2年11ヶ月間でのナスダック上場は中国のIT企業では最速で、天猫や京東を脅かす存在になっています。(*黄峥→2002年に中国の名門浙江大学を卒業後、2004にウィンスコンシン大学マディソン校で修士号を取得し、グーグルに入社。2006年にはグーグル中国進出に大きく貢献し、2007年に退社。その後は自身で起業し、2015年に拼多多を創業。現在38歳)【拼多多がなぜここまで人気になったか】→http://chaitopi.com/index.php/2018/04/25/whats_pinduoduo/より抜粋【1】春節紅包(以下、ホンバオ:ここでは電子マネーのお年玉を指す)はWeChatPayの全国範囲での普及を推進した。WeChatミニプログラム(チャットアプリ中にある他社アプリ)という独立したアプリの中で、淘宝−アリペイの体系を避けて決済できる仕組みだ。銀行カードと連携していないWeChatユーザーはホンバオのお金で拼多多ミニプログラムを使用できる。【2】拼多多というECサイトの認知度は低く、ECサイト内でのユーザーとの繋がりが弱かったが、拼多多はグルーポン型販売サービスを展開していることから、SNS(ソーシャルサイト)でのユーザーとの繋がりが強かったのだ。拼多多はSNS経由でのアクセス量をじわじわと伸ばしていたことになる。【3】拼多多のターゲットユーザーは淘宝(Taobao)や京東(JD.com)のユーザーとは異なる。淘宝(Taobao)や京東(JD.com)は中間層がよく利用するサイトだが、拼多多は違った。拼多多はグルーポン型サービス特有の、特価で小さな都市に住む価格に敏感なユーザーたちの関心を引き寄せていた。【拼多多のSNS拡散型方式】天猫や京東、最近では小红书や唯品会など多くのプラットフォームがあるのにも関わらず、ここまで大きな影響を与えることができたのは何故でしょうか?品揃えが良く、価格帯が安いのはモチロンですが、拼多多の一番の売りは「共同購入」です。一人で買うと定価で購入することになってしまいますが、時間内にSNSで拡散したり、自分の友人に勧めて購入することによって割引が適用される仕組みになっています。特に中国のマーケットではメーカー様が「これは日本でもとても人気があって、良い商品ですよ!!」と頑張って告知してもなかなか流行しないのは良くあることで、周囲の友人やSNSで多くの高評価がないと購入しないケースがほとんどです。従来のフラッシュマーケティングとは異なり国民性がよく活かされており、口コミでいい物をどんどんシェアしていこうという点がどハマりしたんですね。更に追い討ちをかけるのが下記写真のように購入しようか迷っていると「〇〇さんが購入しました」、「3分前に〇〇さんが購入しました」という通知が出てきます。迷っている際にあと一歩後ろからそっと推してくるので消費者は思わず購入してしまうという縮図。【拼多多のアプリ】拼多多を検索すると出てきます。アプリを開いてみると、なにやら中国語の表記が出てきました。これは拼多多に出資している騰訊(テンセント)のアプリ「【微信(wechat)】でログインする」という表示で、スマホ決済率が驚異の98%を誇る中国において、SNSツールとの連動は必須です。【決済方法】決済方法は下記写真のように微信支付(wechat pay),支付宝(Ali pay),找微信好友代付(wechatにいる友人支払い),QQ钱包(QQ Wallet)があります。找微信好友代付は面白く、欲しいものを見つけて兄弟や、両親にお願いするといったケースもあります。もはや決済方法に現金はもちろん、クレジットカードも使用できないなんて、さすがです。これからも新しいサービスをどんどん提供していく拼多多に注目していきたいと思います。