現代日本の病理の源泉だ。
国家が、あれはダメ、これはダメと、一人ひとり(地方地方)の自発性を否定し、各々の試行錯誤も否定する。
国家の決めるメニューに従わせる。
日本が発展途上で国力高揚が至上命題だった頃は、それでも良かった。
しかし、経済大国と成った今、その国家統制は、日本の軛(くびき)だ。
一人ひとり(地方地方)は異なる。
多様だ。
それを無理やり国家統制で一色に染め上げる。
それは「抑圧」と成る。
学校では、一人ひとり異なる子どもを無理やり国家統制し、結果、「いじめ」がはびこる。
日本列島の各地方も、多様だ。
育つ作物も異なる。食文化も異なる。
当然、地域文化も異なる。
それを無理やり国家の決めたメニューに従わせ、結果、地方はどんどん衰退して行った。
一人ひとり(地方地方)の違いを認め、国家統制を外し、各々の自発性を許すべきではないか?
国家統制を外すと、学校ではPISAの国際ランキングが下がるのではないか。
地方では、好き勝手やって財政負担が増えるのではないか。
と懸念されるかも知れない。
しかし、子どもに「いじめ自殺」の無い環境を作るのが、PISAの国際ランキングよりも、大切ではないか?
日本の財政赤字は、ムダな「ハコモノ」建設の影響が大きい。
地方に「財政自主権」を持たせ、税源移譲し、地方が己の財布を持った方が、税を有効活用されるのではないか?
それは、税の有効活用と伴に地方自治の充実ともなり、住民の福祉の向上にも成る。
地方の衰退の歯止めと成るのでは?
国家は、細々とした国内の統制に汲々となるのでは無く、広く国際課題の解決(外交)に力点を置く。
それは、日本の国際的評価を高め、日本経済にも資するだろう。