L'arc de triomphe
「凱旋門」
って、パリに何個あると思いますか?
それってエッフェル塔が何個あるの?っていう
もう基本中の基本じゃん!ていう質問と同じと思っているそこのアナタ!!
ふふふ
今日の情報をじっくり噛み締めてくださいまし。
という私も
先日、
よりにもよって、日本から来た友人に偉そうに凱旋門を説明した時
間違いを指摘されるまで知らなかった大事実なのでご安心を・・・
じゃ、一つ目の凱旋門。
これは
シャンゼリゼにある一番有名なエトワール凱旋門ですよね。
戦勝記念のため、
建築依頼をしたナポレオンは、この完成を見ることなく亡くなったという悲話。
てっぺんまで上がれます。
それはそれは、すごいパノラマなのですが、
休憩場所が途中2箇所設けられるほどの、長い階段を上っていかなければいけない事、ご了承ください
しかし、チケット売り場には、そんな注意書きは一言もありません。
そんなスパルタなフランス、お茶目な一面が垣間見えます(ってか、一言書いてね・・・)
かくなる私も、そんな可愛げのない罠があるとも知らず
知らずにルンルンと上り始めた観光客の一人。
それは3年前、
会社帰りに「ちょっと」という軽い気持ちで立ち寄った私は
1つ目の休憩場所で、先が見えない不安がよぎり
でも、ここまで来て途中で階段を降りるなんてプライドが許さず、最後まで登り、
フランスに勝利したかのような達成感、充実感と共に
これでもかとバシャバシャ写真を意地になって撮りまくった。
汗びっしょりがいつの間にか冷えてしまい、帰りのメトロで風邪を引いてしまったのは言うまでもありません
・・トホホ
とまあ、フランスの外国人泣かせネタになるとキリがないので
さておいて
はい、イキナリここから質問です。
残り何個でしょう?
チッチッチ・・・
気になる答えは・・・なんと
4つ
パリには5個の凱旋門が存在することになります。
結構多いですよね。
(と感じるのは私だけ?)
1つ目は先ほどのエトワール凱旋門。
では早速2つ目の凱旋門
ルーブル美術館を訪れた方なら
必ず目にしているところにあります。
知らなかった私がもったいぶった言い方しても可愛くないので
答えは、ここ!!
・・・と言っても地図がなく
口頭で説明をすると、
ルーブル美術館を背にし、チュルリー公園との中間地点、
ピンク色のこれが意外に簡単に目に入ります。
行かれた方、ガイドブックを片手に、これから行かれる方、わかりますかね・・・?
Googleマップを貼り付けたかったんだけど、やり方がわからなくてごめんなさいっ
「カルーゼル凱旋門」
と呼ばれ、高さ約15メートル、実はシャンゼリゼの凱旋門より歴史が古いらしいです。
これもナポレオンの命令により建設されららしいですが、あまりに小さいと彼がブツクサ言ったために
代わりにシャンゼリゼの大きな凱旋門を建設したと言う話
勝利の記念に建てたかったという気持ちわかるけど、建設途中に言ってあげとけばね・・・
そして3番目の凱旋門は・・・
パリ観光名所のひとつ、サンマルタン運河の近くにある
「サンマルタン凱旋門」
名前、場所のそのまんまです
1674年に完成、17メートルです。
近くにパリ在住日本人ご用達の情報新聞「OVNI」編集部があります。
引き続きいきましょー
4つ目は・・・・
どどーん
「サン・ドニ凱旋門」
これが5つの門の中では一番古いこの門。
高さは3番目の24メートル。
1672年に、ルイ14世のドイツでの勝利を記念して作らせたものです。
よーく見ると
あっかんべーしたライオン
ルイ14世への世間の不満を建築家が代わりにコソっとやったことだとしたら・・・
と想像したら少し面白い
いつの時代もお上には、
面と向かって逆らえないって事で。
いよいよ5つ目、最後の凱旋門は
「新凱旋門」
高さ110メートル、歴史を感じさせない現代建築。
位置するのも、パリの地図左上、ラ・デファンスという高層ビル街のド真ん中です。
(よかったら、私のブログ
見てくださいませね)
本当は凱旋記念でもなんでもなく、1989年に革命200年を記念し、建てられたとか。
だから本当は
フランスの国の標語である
「Liberté, Égalité, Fraternité」(自由、平等、友愛)から、
「La Grande Arche de la Fraternité → 直訳 : 友愛の大アーチ」との正式名称を持つのだそうです。
シャンゼリゼ通りの軸上に、カルーゼル凱旋門、エトワール凱旋門があるだけに、その延長線上に位置する
この門が「新凱旋門」と名づけられたのは自然なことだったのかもしれませんね~。
注) 「新凱旋門」という名前は日本人だけに通用する名称でっす
そうそう、北朝鮮にも凱旋門があるらしいよ。
金日成の帰還を記念して作られたそうな(ウキペディアより)
パリのエトワール凱旋門より、10メートル高いというこだわりよう
パクリ(という強い説)でも、やっぱり世界一じゃなきゃ嫌なんだ・・・
恐るべし北朝鮮
というわけで、長々と私の復習にお付き合いしてくださった皆様、ありがとうございました
こうやって見ると
凱旋門ツアーもパリ観光の方法のひとつとして、面白いかもしれないですね
しかし日本のガイドブック、レベル高いなあ・・・
こういう事が当たり前に載ってるらしいですわ(日本から来てくれた友達が教えてくれた。)
私も今更だけど、渡仏4年目!!
恥を忍んで買うべきか