「後輩が出来るね、紫音ちゃん。」
そう言って跳ねるちぃがかわいくて、
本当は今にも抱きしめたい。
「そうだね。」
あなたは言葉に出来ないほど愛しいひとだよ…
「どうやって挨拶返せばいいかな?」
あどけない無邪気な笑顔は
日を増すごとに、少しだけ、ほんの少しだけ、
大人びているように感じられる。
最近ちぃは彼氏とうまくいっていない。
彼氏がちぃに冷めているようなのだ。
そんな現実は俺にしてみれば、本当に腹立たしい事実なのだ。
きっと彼氏よりずっと大きく強く深く愛しているのに、
どんなに付き合いたくても抱きしめたくても、
叶わない俺がいるというのに…
本当は殴りたい。
ちぃに悲しい顔をさせる彼氏を殴りたい。
でもちぃは耐えている。
どうにかまだ二人を+の方向に導こうと…
そこに俺が入って邪魔をするのは、親友がするべきことじゃない。
「月曜日にジャンボパフェ食べに行こう!」
相変わらず、遊ぶことばかり。
明日はテニスの大会だというのに、ちぃは全く大会のことなんかどーでもいいらしい。l
そんなとこがまたすきで愛しくて、抱きしめたい。
…明日またちぃに会ったら、きっとまた愛してしまう。