【前編】 の続きです。



訪問販売の人に対して、こんなにもスッパリハッキリと
「必要ありません。」
と言ったのは初めてのことでした


大抵『あ、ダメか…。』と思ったら、

「お時間取らせて、すいませんでしたぁ。」とか言いながら立ち去って行きます。



ところが彼は、
訪「でもですね、なんと!本当に驚くような内容でご案内できることになったんですよ。見るだけ見て、工事するしないは別物ですから。

はぁ…。だったら、見せればいいじゃな〜〜い。
スッパリ断るからさ。


そう思って
私「はい。わかりました。で?」



と、この頃になって、ようやく名刺を差し出してきた。

おい。
名刺は最初に出せや〜〜

訪「これは、お家のためのお願いなんですが、もうご存知だとは思いますが、完全に痛んでからよりも、早めの方が価格も安く済みます。今回は、本当に素晴らしい内容なので、見ていただければ…」


うん、だからその内容はなんなのよ?


訪「今はまだ考えていらっしゃらないとのことですので、2〜3年内に思い出していただけたらと思いますが。」

私「そうですね。家庭内での事情やタイミングもありますし、今は時間もないので。必要だと感じたら、こちらからお願いいたしますけれど、まだしばらくは考えていません。」
よし!これで終わりだな?



訪「あ、そうですよね。ご家庭の事情もありますよね。是非旦那様と相談していただきたいのですが、今の期間だけ限定で本当に自信を持ってご案内できるのですが。」

訪「お知り合いの業者の方にも是非一緒にご覧になっていただけたらと。」


うん。だから、

何をどうご覧にいれたいのさ?


訪「もちろんご家庭のご事情もおありでしょうから、ご主人様と相談していただいて。やるやらないは別として、見るだけなら構わないですよね?」

私「はぁ…。まぁ。」

だからさ、さっさと見せるか、
次の話に繋げろ〜〜おーっ!





こんなやり取りが延々続き、


もう、めんどくせ〜〜がMAXガーンで、

おい、おい。
2度と来んじゃねぇぞ?
と思い、


私「今主人とは連絡が付きませんので(今まだ夜勤への出勤前で2階で爆睡中だから、嘘ではない)


なんなら、離婚してるとか、病気だとかと勘違いくれないかなぁと、ちょっと重苦しい感じを醸し出してみました。




ところが彼には通じない。

訪「あ、今日はお出掛けですか?じゃあ、明日とかにもう一度来たらご回答いただけますかね?」


何?情報屋かなんかなの?
YESともNOとも言ってはいけない。余計な情報を与えてはいけないと思い、頭の中では、
『離婚協議中ですとか、海外赴任中ですとか言っちゃおうか。』
とも思いましたが。

なにやら薄気味悪いこの男。

後で、嘘つき呼ばわりされたりしたら嫌だし…。


私「明日いらっしゃっても、主人とは連絡取れないと思いますので

訪「じゃあ、来週は?」

私「家庭内の問題ですから、いつとハッキリは申し上げられません(だって、シフト制だし、お客様次第では残業だってあるしぃ)


訪「では、ご主人様に3点だけ伺っておいていただきたいのですが…。」


だから、その3点がよくわからないのよ。
アタシだって聞いてあげようとしてるのよ?

っつか、アンタ、バカなの?

家庭内の事情で連絡が取れないって言ってるんだから。もしかして、別居中?とか思わないの?



「はい。」
としか言いようのない話。

怒りで、適当に
「はい、はい、はい、はい…あぁーはいはい。」
と、冷た〜〜いトーンと視線で
『ねぇねぇ、まだ話終わんないのぉ』的態度をとっても終わらぬ話。



もはや、何をどうすればいいのかわからなくなり、怒りで手が震えてきた私は、
ハッキリ言いました。

私「あの、全然話も平行線ですから、この話はもう終わりにさせてください。」

訪「あ、じゃあですね 最後にお願いが、ご主人様に3点だけお伺い…」



私「あぁ、わかりました。聞いときます。もうお終いにしてくださいっむかっお帰りくださいっムキー

っつか、何を聞きゃいいのよ〜〜



そう言い切る私に

訪「本当にこんな内容でご案内できるのは、これが最初で最後かもしれないので…」


ぎゃー!戻ったぁゲローゲローゲロー
だから、どんな内容なのよぅえーん



プチパニックに陥った私。
自分が何を話しているのかさえ、よくわからなくなってきた…


全く立ち去る気配のないお兄さん。



私「出掛ける予定もあるので、この話は終わりにしてくださいっムキー失礼しますねっムキー


訪「いや、でも本当にこんな価格では…。」


だから、話聞いてやってるのに、

その先を全然話さないのは、
オマエだろーームキー💢ムキー💢



私「もう失礼しますねっ。」


そう言い、お兄さんに背を向けドアノブに手を掛けるも、
まだ何やら話し続けている…。


もはや、ホラードクロ 




最後の最後、

ドアが閉まる瞬間に
チラリと聞こえた。

「お時間頂戴しまして、ありがとうございましタァ‼︎」


そうだね…チーン

お時間、あげたよ…


気付けば、
その時間40分ほど…
正確にはわかりませんが



部屋に入るとShionが言いました。
長くない?

わかってますムキー
家に入って速攻、名刺の業者をネット検索してみました。詐欺とか悪徳業者かなと思って…。
私が調べた限りでは、特別な情報は出てきませんでしたDASH!DASH!DASH!



そして、


私と彼の

この微笑ましいやり取りを



お向かいのおじいちゃんが

庭先から

最初から最後まで

ガン見していたことに、


背を向けていた彼は

気付いていないだろう。