課題 勝川
課題 勝川
イギリス、アメリカの大学教育と日本の大学教育を比較した結果、やはり海外のほうが先端的な教育が成されていると感じた。
まず、イギリスに関して特筆すべきは、大規模大学においても少人数の講義がメインで行われていることだ。そこでは多くの事前学習が必要となり、自ら学ばなければ講義についていくことはできない。これは、今の日本の大学教育ではまず達成されていないことである。杉山ゼミや労働経済論がなぜ先端的な教育と言われるのか、明確な理由を理解することができた。山下氏はアジアの学生は批判的、論理的思考力を表現することが苦手であると述べているが、杉山ゼミではまさにその力を養おうとしている。グローバル化する現代において、私たち日本の学生がグローバル市場で需要を生み出す人材へとなっていけるよう訓練してくださっていることを痛感した。
また、アメリカにおいても、日本とは大きく異なる教育方法であると感じた。アメリカでは大講義室で行われるような大規模な講義においても討論が重視されている。また、単位取得に関しても日本よりはるかに厳しい単位制度であり、日本のように簡単に卒業できるシステムではない。Googleやappleといった世界的な企業の排出の背景にはやはり大学教育のあり方が関連しているのだと感じた。
江原氏は日本の大学教育のレジティマシーについても言及しており、日本もかつてのアメリカのように抜本的な教育改革が必要であると述べる。私もまさにその通りであると感じた。上述したように、グローバル化する現代で生き残っていくためには、批判的、柔軟な思考力を表現できなければならない。私の大学生活においてその訓練の場が与えられているのは、杉山ゼミと労働経済論である。この訓練の場でいかに人と対話し、考え、学べるかが私の労働者としての価値を見出す大きな一歩であると痛感した。