鹿児島に到着した翌日は、のんびりとした一日だった。

うちでは朝一番に父のいれるコーヒーを飲むのが日課になっていたが、母はお茶をのんでいた。

ついつい、母が病気だという事を忘れてしまいそうになるショック

朝ごはんには

酵素玄米

なるものを食べていた。


体調は
やはりお腹が痛いと。

午後から父と一緒に福岡の病院に行くとの事だった。

NK細胞療法を始めるらしい。

そこでようやく、膵臓がんについての話をした。

これから車で30分の所の病院で抗がん剤治療を始める事。

合わせて福岡の病院でNK細胞療法をする事。

高濃度ビタミンCが受けられる病院が近所にあるが、そこでは今の段階で知られたくない人が看護師をしているから、他に病院はないか探している事。

先進医療や癌に対応してない残念な保険に加入していた事。

めちゃくちゃ高いゼリータイプのサプリメントと、舌を噛みそうになるようなキノコのサプリメントを購入して飲み始めた事。


などなど。



普通の会話をする様に、癌についての話をしていた。


そうこうして、母と父は支度を始めた。
母は治療に消えていく札束をソワソワしながら鞄にしまいこんだ。

私は、人生で初めて帯のついた現金が沢山あるのを見たガーン

やはり、金銭面での負担もかなりのものだなガーン





そんな事を改めて感じた土曜日の朝