一番美しく哀しく恐ろしい本は
これでした
ポスト311を生きるわたしたち
日本の未来への予言のようで戦慄しました。
- 苦海浄土 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)/河出書房新社
- ¥4,305
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池澤夏樹さんの個人編集のシリーズです。
装丁がとってもきれいな色。
オビははずしたほうが好みかも・・・。
夢中になって一気に読んでしまった・・・
そして知らなかったことを恥じた。
作者・石牟礼道子さんの才能に深く敬服しました。
水俣の海はきっと風光明媚なところなのだと思いますが・・・
なんだかとてもシャーマニックなかんじです・・・・。
海も天も椿の花も、魚も人も・・・なんだか一緒になっているんです
で、今日、土本典昭監督のドキュメンタリー
「水俣 患者さんとその世界」のDVDを見たんですが
この中に石牟礼道子さんがちらっと登場するのです。
水俣病患者の少年と一緒に野球をする場面があり、とくに
映画では特に説明はないのですが
「あ、これは」と思ったんです。
というのは、「苦海浄土」に、この少年の話が登場するので。
石牟礼さんの声は甲高くて、おばちゃんでした。
おばちゃんこそが世界を変える・・・
と
私は確信したのでした。