サブスリーランナーはエネルギー補給は不要か? | ウルトラランナーへの道

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2011年に立てたサブスリー、サブナイン、UTMF完走の目標は2012年サロマをもってすべて達成しました。陸上経験がなく40才から走り始めたランナーでも練習の仕方で速くなれることを実証しました。練習、栄養、ケア、グッズ、レース戦略について書いたブログです。

ひとつ前のブログでレース当日の食事について私の思うところを書きました。正しいかどうかは分かりません。

今回はレース中の補給について日頃感じていることを書きます。

最近良いこと書いてるな~って思い読み始めた記事あります。系統だっていて凄く参考になる記事です。ただレース中の補給について書かれた記事にはどうかな?って思う説明がありました。それはサブスリーのスピードランナーならカーボローディングやレース前の食事をしっかりすればフルマラソン中の補給は必要ないと書かれていました。

私もぎりぎりサブスリーですが、補給なしで走れる気はしません。もちろんペースを落とせば大丈夫でしょうが、あえて補給しないでゆっくり走る意味もなければ選択肢もありません。

私の周りを見回しても、サブスリーどころか2時間30分くらいで走る友人でもフルマラソンでジェルを持たずに走るランナーはほとんどいないです。一人持たないで走ってるかな?って2時間20分台で走る友達はいますけどね。。

考え方やアプローチの仕方はいろいろですから絶対に正しいとか間違ってるなんてことはありませんが、レース中の補給に関しては少なくとも市民ランナーレベルではした方が良いパフォーマンスが出せると思います。

また必要カロリーの目安は

体重×10×時間

と言われています。

体重60キロで3時間なら1800kcalです。上手にカーボローディング出来れば体内に2000kcal蓄えられるらしいので足りるはずとのことなのでしょう。ただ2000kcal蓄えられるかどうかは個人差が大きすぎるし、仮に蓄えられたとしても体内のエネルギーを使いきるなんて出来ないし危ないです。

たぶんこの記事を書いた方は学生時代から走っている競技者の方だと思います。

実際、私の回りにも中学、高校、大学と陸上をしてきた人には【補給って何?】ってランナーはいます。

私の知り合いの例ですが、フルマラソンで四回に三回は30キロ過ぎに失速していた若者がいました。当時のベストタイムは2時間55分くらい。ただハーフのタイムは素晴らしいからまだまだ走れる人だと思っていました。練習後に軽く食事にいき、そんな話をしたら自分はスピードはあるけど持久力がないから持久力アップが課題なんです。なんて話していた。その一環で長い距離を走る練習を増やしたら故障しちゃうって悪循環に入ったことも聞いた。

彼に30キロ過ぎに失速する時の状況を詳細に思い出して話してもらった。

すると彼の口からはこんな単語が出てきたと記憶してます。

・お腹はすいてないからガス欠ではない。
・視野が暗く狭くなった。
・脚が痙攣してきた。
・急に元気がなくなった。

これって完全に【ガス欠】の症状です 笑

って彼に伝えた。

すると彼はこう言った。

エイドで10キロに1回は水分補給をしたし、レーズンも何粒か食べたし、お腹はすいてなかったからガス欠ではない と。。。

レーズン何粒って 笑

そこで彼にガス欠の症状であることを事例をあげて話したら、しばらくしてガス欠であったことを理解してくれた。

その時、彼は病み上がりで翌週に迫ったレースでベストタイムを狙える状況ではなかったので、彼にこう言った。

どのみち狙えるレースではないし(アップダウンが激しい)コンディショニングにも失敗したのだから、私に騙されたと思ってジェルを二つ持ってハーフ地点と35キロくらいでとってみたら。

そして彼は私に騙されたと思って実践したところ、アップダウンの激しいコース。そしてコンディショニングの失敗の中で最後まで失速しないで自己ベストを叩き出した。その次のレースでは2時間45分くらいまで伸ばした。もちろん今ではジェルをしっかり採ってます。

彼は持久力がないわけではなく、ただレースマネジメントが出来てなかっただけ。

もし私の話したことを実践してなければ、今でも自分は持久力がないと負荷の大きいロング走中心の練習を繰り返して、レースでは後半失速し自分にはマラソンは向いてないと自信をなくしていたかもしれない。もしくは無理な練習をすることで故障を繰り返したかもしれない。

分からないけどね。。

でも自分より遅い陸上経験のないランナーの話を真摯に聞くことができる素直さも才能だと思います。

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