相手を理解する前に自分を理解する。
そうは言っても何からして良いか分からない。。。
相手を理解する前に、、、
自分を理解する
皆さんは相手を理解する前に自分を理解する事が必要だということを感じたことはありますか?
いいや。という方も、
少しだけ私の話を聞いてください。
私たちセラピストはいつも患者さんの未来に向かって、、、
どうすれば担当している患者さんのADL・QOL向上へ繋げていけるのか、どうすれば患者さんに喜んでもらえるようなものを提供できるのか。日々、考えながら生活をし、仕事をしています。
言い方は悪いかも知れませんが、他人のことばかりを考えて仕事をしています。
とても優しい方たち。
自分のことなんて二の次にしてでもまずは患者さんのことを。
けれども。
私自身、自分の今やるべきこと、将来のこと、やりたいこと、在り方などを自分のことすらまともに考えようともしなかった時に、他人を理解し、他人のやるべきことや目標などを提示することが出来ていたのか、、、恥ずかしながら皆さんのようには出来ていませんでした。
突然ですが
私たちの仕事の道具ってなんなのでしょう?
評価・治療方法?
ストレッチの方法?
関節を正しく動かす方法?
動作分析?
いいえ、それらは道具ではなく材料でしかありません。
セラピストにとっての道具は
、、、そう、自分自身。
道具である自分自身(心と体)をどのように扱っていますか?
大切に扱っていますか?
メンテナンスをしていますか?
自分を大切にしている!という人は一体どれくらいいるのでしょうか?
自分自身の心や体としっかりと向き合っている人は、、、はっきり言うと極々少数なんです。
私もそのうちの一人でした。
だって、他人の未来を幸せにすることがセラピストの仕事なんですから。そればかりを優先してしまいます。
自分のことは二の次となるわけです。
その様な方は大変素晴らしい!と世間では言うかも知れませんが、私はふと思いました。
【自分自身を大切に出来ない人は他人を大切になんて出来ない。】と。
今では断言出来ます。
自分自身を理解していないのに他人を理解することは出来ない。
最高の状態を作る
これは、私が病院勤めの頃、開業してからの現在に至るまで、
自分自身が最高の状態でなければ、最高の治療を提供出来ない!と患者さんから学ばせて頂いたからなんです。
自分自身が最高の状態と呼べるものから程遠いくらいに気持ちがモヤモヤしていたり、悩み事満載であれば、患者さんへの治療の効果もイマイチですし、かえって逆効果を与てしまうこともありました。。。
気持ちとは裏腹ってやつです。
恐ろしいですよね。
良かれと思って患者さんにアプローチを行うのですが、緊張している人の隣にいると自分まで緊張してしまうのと同じように、
自分自身の中のモヤモヤであったり、体の力みが無意識の内に相手に伝わってしまうのですから。
気分が乗らない時って仕事にも身が入りませんよね。それと同じです。
今となっては最高の状態でない状態が分かるようになってきたから言えること。
それは、自分自身が最高の状態(心と体が整った状態)であれば、患者さんからは本当に有難いお声を頂ける。ということ。
最高の状態を作るために私が取り入れたのは、、、自分自身と向き合う時間(瞑想)でした。
自分自身の体や心が整っていれば冷静に患者さんを見ることができるはずです。
評価上は何の問題も見つからないのに、なぜか症状に改善がない。。。
不定愁訴があり、毎日症状が変わる。もう訳分かんない。。。
実はその様な患者さんには、見えない問題があったりします。
~~さんが嫌だ。
~~と家族から言われる。
実は治りたくない。(治ると誰かに相手をしてもらえない孤独感と恐怖心から)
その様な思いを先に解決しないと、治療もうまく行きませんよね。
また、その様な患者さんの思いを見つけれる状態でなくてはなりませんよね。
セラピストは体だけではなく、患者さんを取り巻く環境と心理面も含めた問題点を分析する必要があります。
患者さんの悩みの根源、求めるものを感じ、そこへ向けて共に歩むことが【人を相手にする】仕事において必要だと感じる様になったのです。
私自身が実際に体感しているからこそ、これは言えることでもあります。
逆に、自分自身の心が整っていなければ、、、
こんな悩みやあんな悩みが盛りだくさんの中で見えることってごくわずかでしょう?
例えば、嫌なことがあって消化できないまま朝を迎え、朝早く仕事へ行き上司からは「ああしろ、こうしろ!」、先輩からは「考えが浅い、もっと患者のことを考えろ!」と言われ、さらに嫌なことが溜まるばかり。
嫌なことの上にさらに嫌なことが積み重なり、、、そんな状態ではいくら表情は穏やかでも心は穏やかではないんです。
しかめっつらになってしまったり、患者さんに集中したいのに、周りに惑わされる。
結果、、、大事な反応や動き、悩みの根源(思い)を見逃してしまう。
人間良い時もあれば、悪い時もある。
やる気に満ち溢れた時もあれば、やる気が出ない時もある。
やる気が出ない時は仕事にも身が入らない時もある。
人間だから。
でも私たちの都合で患者さんの結果、未来を左右してはいけませんよね。
なぜなら、【セラピスト】なのだから。
もしも、あなたが患者という立場であれば、
嫌なことばかりが溜まっているようなセラピストから治療を受けたい!と思うでしょうか?
自分が幸せだと思っていない時に、他人の幸せを心から喜ぶことって出来るのでしょうか?
自分自身の未来に対して不安な時に、他人の未来を考える余裕を持てるでしょうか?
私には出来ませんでした。そんな完璧な人間ではありませんから。
極端に少ない自分の時間
800名の女性を対象に行ったアンケート調査によれば、
【自分自身の時間が十分にある】と答えた方は全体の29.9%しかいない。という結果です。
つまり、70%の人は自分自身の時間が十分にはないと答えているのです。
【十分にない】と答えた方のうち、その原因として80%が結婚と仕事が占めています。
十分にある。と答えた方は独身の可能性があり、今後は結婚し家庭と仕事を両立させなければならないとしたら、約30%の方も【十分にない】と回答するのかも知れません。
あなたは自分自身の時間、そして自分自身と向き合う時間は1日のうちでどれくらいありますか?
そして、、、、
ただ呼吸の音と自身の内なる声に耳を傾ける時間は1日のうちに何分あるのでしょうか?
最高の習慣
私は瞑想を通して、
自身の感情をコントロール出来るようになり、怒り、悲しみを押さえつけるのではなく、しっかりと向き合い解決していくことで平常心で物事を考えれるようになりました。
また、他人と比較せず、自身の強みを見つけ、それを強化することが出来るようになりました。
それは、商売道具である自分自身を高め、常に最高の状態で患者さんに施術を提供することが出来る、最高の習慣となっています。
今あなたの目の前を、
患者さんが歩いています。
頭は下がり、体は丸くなり、歩行スピードも遅い、、、
その様な患者さんを見てあなたはどう考え・アプローチをするのでしょうか?
アライメントが悪い?
腰背部に負担が大きい?
インナーが効いていない?
まずは、足底圧感覚を検査?
脊柱可動性を検査?
、、、、、、、、
もしかすると、凄く嫌なことがあって、気持ちが落ち込んでらっしゃるのかも知れません。
睡眠不足が続いて眠気が常にあるのかも知れません。
そこに気付く心の方が、アライメントを評価するよりも、治療技術がすごいことよりも人を相手にしている上では大切なことなんじゃないかな。
自分自身を理解することで、自身をコントロールし、最高の状態で仕事をする。
最高の状態は最善の結果を生む。
~~になりたい!という思いから瞑想を始めたのではありません。
ただ、1日の内に何も考えない時間と、自分自身と会話する時間を持ってみよう。と何気なしに始めました。
~~を感じたい!
~~になりたい!
そんな風な目的なんてなくて良いと思います。
逆にあっては困ります。
こんな風になりたいから瞑想をする。のではなくて、
自分自身と向き合った結果として人それぞれで理想とする考え方や生き方、在り方を素直に感じ、気付くことのできる手段だと思います。
皆さんおそらくご存知の
【スティーブ・ジョブズ氏】。
彼もまた瞑想を取り入れていました。
彼は、こう言います。
『私は17歳のときに「毎日をそれが人生最後の一日だと思って生きれば、その通りになる」という言葉にどこかで出合ったのです。それは印象に残る言葉で、その日を境に33年間、私は毎朝、鏡に映る自分に問いかけるようにしているのです。「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか」と。「違う」という答えが何日も続くようなら、ちょっと生き方を見直せということです。
あなた方の時間は限られています。だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。ドグマにとらわれてはいけない。それは他人の考えに従って生きることと同じです。他人の考えに溺れるあまり、あなた方の内なる声がかき消されないように。。。
そして何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。ほかのことは二の次で構わないのです。』と。
あなたも自分自身の心と体からの声に耳を傾ける時間を作ってみませんか?
戸田賢齊
