『熊本地震から4ヶ月経った。振り返ってみて・・・。不便を知る』 | 大自然モード !

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生まれも育ちも東京の自分が、苦手だった自然・田舎・虫?に徐々に溶け込んで行く DIYなど趣味ブログ

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4月14日 21時26分に 、熊本地震の震度7の前震があってから4ヶ月。
その時、南阿蘇の僕の家は激しい縦揺れで、大きい地震とはいえ、たいしてものは壊れなく、停電もしなく、すぐに日常に戻った。けど、1日してすぐに本震が来るとは、、、。

今日は、すぐ近くの阿蘇大橋での唯一行方不明だった大学生の身元が分かった。これで全員見つかった。
また、本震の後の土砂降りの梅雨の時期、ずっと避難警告と土砂崩れの毎日だった阿蘇山側のお店や温泉が再開したりと、少しづつは前に進んでいるのがわかる。

ただ、それは場所による。熊本空港の離発着時に周りを見ると、村から市内まで、まだまだ青い屋根がたくさん残る。これはブルーシートで、まだ修理のめどが立っていないところ。(写真

余震も土砂崩れがなくなった今も、家に帰れない人はたくさんいるし、精神的に病んだままの人も多い。

僕自身、東日本大震災の時は東京にいて長い揺れを体験し、交通が麻痺し、食料やガソリンが無くなるまでにはなった。
ただ、その後、阿蘇でまたこんな大きな地震が来るとは僕は全く思っていなかった。阿蘇なら噴火の災害だろうってね。

けど、たった5年で来た。

『不便を体感する必要性』
毎年の鹿児島の台風で災害対策のノウハウがあった妻、そして普段からアウトドアの経験と装備がある僕らは、バイクを運ぶためのトランポもあったおかげで、車中泊とキャンプは全く問題なかった。

けど、余震が酷く、家には怖くて入れない毎日で、精神的にはどんどん追い込まれていった。

今回、まあ体感しないに越したことはないけど、強烈な災害に遭ったことで、かなりのノウハウがついた。

次はどこで起きるかは、わからない。東京かもしれない。地震の対策、ある程度は有効でも、やっぱり自然のパワーには人工物は及ばない。常に想定外っていう言葉しかない。今回のも頑丈な家も、震度7が二回きたら壊れたわけで。想定外!

相手が自然、結局惨事が起きた後、想定外って皆が口を揃えて言う。

人間が作るものは、あくまで保持的なもので、やっぱり、ものに頼るのでなく、人間そのものを鍛えた方が良い。

都会は自然が少ないからわかりにくいけど、ほとんどが電気で動いているはず。お湯沸かすのも、家のドアも、セキュリティも、ボタンひとつ。

けど、停電になって、もしそれが復旧まで数日続くならば、、、と考えると、とにかく普段便利なところでは不便になった瞬間の振れ幅がすごく、田舎よりも不便になる。

電気がない状態での生活、冷蔵庫のない、つまりアウトドアやキャンプを普段から遊びでもいいから取り入れていった方が良いです。不便を楽しむ的な。不便がどうしても苦手でも知っておけば本当に大変な時に、すぐに対応できるはず。

テント寝袋で寝る練習、宇宙食みたいなものを食べてみる。それから断水をわざと想定してやってみると、何が困るか、わかります。

うちは、前に断水になったこともあるし、前震の時点ですぐにお風呂に水を貯めました。それはトイレ流す用だったり、食器を洗ったりするため。本当に困るから。オケは必要。

飲み水は別に用意するために20Lの水のタンクよりかは、10Lタンクをいっぽい持っている方が良いです。もし家が大丈夫な時は、台所や洗面所に設置したり。10Lなら女性でもギリギリ持ち上げられるでしょう。

『悪夢の三日間』
とにかく、地震の後、まずは悪夢の三日間が続きます。ずっと続くところもある。
周りが混乱していて、自分自身を助けるのは基本自分や、家族だけです。

『飲料水と、トイレ用、手洗い、洗濯用などの水の確保

『食事の確保』 (すぐに避難所に食べ物が届くとは限らない、数日かかるから缶詰、お米、非常食で繋ぐ)

ちなみに三日もあると冷蔵庫のものはダメになります。もし冷凍庫に常に保冷剤を一緒に入れていれば、冷凍庫は何日も持ちます。

『寝床の確保』
もし車がバンではない、普通の車なら、テントの方が寝るのに足伸ばせてエコノミー症候群にもならないです。冬でも寝袋あれば大抵寝れます。

テントを建てる練習はした方が良いです。つまりアウトドアを月一回でも家族としてください。都会はアスファルトが多いから下に敷くマットは、あった方がいい。

『自分は自分で守る』
東日本大震災の後の都内、災害で動かないバスや電車に対して怒っている人は多かった。結局、人や物に頼る部分が大きすぎて、自分を自分で守れていない。電気しかり。

人口が多いが故に、食べ物も水もあっという間になくなりました。非常食、カップラーメンや菓子パン送られてきても、毎日はキツイと思う。

味噌汁とお米があれば毎日過ごせる人も多いはず。

ガスコンロ、カセットコンロも普段から持っていると違う。うちはほとんど毎日がお鍋でお米を炊いている家なので、電気がなくても問題なかった。

山歩きで使っていたリュックサイズのソーラーパネルも携帯の充電などで役に立った。

とにかく、アウトドアをして、自然に対する自分自身のレベルアップをしておけば、災害時に強くなれるはずです。

アウトドアやキャンプも良くしてきた、強いと思っている僕らでも、余震が1900回と精神的にやられて、潰れていない家にいなかったぐらいですから、車中泊、テント住まいの方が、全然気分が良いです。

もちろんそれは年間通しての時期や気温にもよりますので、自分の住んでいるところの自然との関係を、しっかり見たり聞いたりしておいた方が良いでしょう。

うちの南阿蘇での今回の災害、時期的には寒すぎず東日本大震災の東北の3月に比べたら全然楽な気候だった。けど、やはり梅雨の時期の大雨がどうにもならなく、土地柄火山灰で、土砂崩れのオンパレードになってしまい恐怖だった。それを知っているのと知らないのとではだいぶ違う。

都会ならば、雨水をためるタンクなどを雨どいに設置するのもいいでしょう。水が無くなると、どんな水でも必要になります。

とにかく何度も言いますが、水の確保、水をできるだけ使わないための装備が必要です。

『なんとなく装備品リスト』
水がないキャンプ場に行って、1日過ごすだけでも何が必要かすぐわかります。

飲料水
水タンク 10L や20L 二個以上

テント
寝袋 (布団になるタイプは便利)
空気で膨らますマクラ。
耳栓? 避難所なら余計なおさら。
災害時は、アドレナリンが出てしまい、少しでも寝ることが大事なので、寝るグッズは充実した方がいいです。

トイレットペーパーなどの紙類 
手を拭くのにウエットティッシュ
バケツとか(トイレ流す時に使う)

アウトドア用の食器類
金属のマグカップ
サランラップ(食器を汚さないために巻く)
水筒。

頭につけるヘッドライト(夜は真っ暗

携帯ソーラーパネルとリチウムイオン電池
ラジオ(手で回して充電するものとか)

ガスコンロ(カセットタイプでもいいけど、缶はスーパーからは絶対一度は消えますから自分で確保しておく)

ガソリンタンク(携行缶、プラスチックはダメ)
これは車を持っている人ならば必ず一個は必要です。
発電機(もし停電が長引くならば必須。都会ならば、ちょっと高めの静粛性のあるものがいいけど、もし音が出るならばかなりのストレスになってくるので、遠くに置いて延長コードで引っ張る)

『とにかく水です!』
僕自身、東京の実家では、20Lの阿蘇の天然水を数個保管して、次々使って入れ替えています。

そのぐらい用意していた方が良いです。

僕地震、5年ですぐに大地震が来るとは思っていなかったですから、歴史的に見て、またすぐに来ると思っていた方が良いでしょう。

そして便利な世の中、とにかく不便を体験し、ノウハウをつけよう!!