22年前の成人式の日でした、私は早起きをし袴を着付けしてもらい頭をセットし知人に借りたBMWで意気揚々と友人達と会場に向かいました。
会場の外は人で溢れ帰っていました。
懐かしい同級生や仲の良い同級生との会話を楽しみながら、一緒に来ていた幼馴染や友人達と喫煙所に行き「タバコ」を吸いながら談笑をしていた時、ふと幼馴染を見てみると「タバコ」を手にせず、ずっと喋っているだけでを吸い出す気配がありません。
この幼馴染は私が小学生の時からの友人で腐れ縁とも言うべき人物なのですが、小学校を卒業した辺りから非行に走り、
中学校も1年間に2~3回来たらいい方でした。
私は彼とは家が近所で彼が学校に来ていない時でも良く放課後に遊んでいました。
その彼は中学1年生の時から「タバコ」を吸っており「タバコ」歴では私の方が後輩でした。
当然、一緒に喫煙所に行くからには「タバコ」を吸うのだと思っておりましたが、彼は友人達とひたすら喋っているだけで一向に吸おうとしません。
私や友人達も一通り「タバコ」を吸い終わり喫煙所を後にしました。
私は、あの「タバコ」好きの彼が「タバコ」を1本も吸わないのを不思議に思いましたが、友人達と喋るのが忙しそうだったし、
もしかしたら体調が悪いのかな?みたいな感じで、その場はさらっと流しました。
また1時間くらい経った後、再度、幼馴染の彼や友人達と喫煙所にいき「タバコ」を吸いながら談笑をしていると
その幼馴染の彼はまたしても「タバコ」を吸おうとしないのです。
そこで私はふと気づきの様なものを感じました。
そういえばコイツ今日会ってから一本も吸ってないような気がする。なと。
その時、何故か私は異常な緊張感に襲われ一瞬パニックになりそうになりながら深呼吸をし息を整え、
私は彼に勇気を振り絞り今までのうっぷんを晴らすかの如く渾身の質問をぶつけました。
「何で今日は「タバコ」吸わんの?」と、
すると彼は、少し間を置き、何もかも見透かした様な遠い目をしながら、さも当然の様に私に言い放ったのです!
「えっ!「タバコ」やめたから!」と、
「へー そ、そうなんや。」と返答するしかなかった私の胸中はある種、親友に裏切られたかの様なショックで
腰が砕けそうになりながらも何とか平静を装い、その場は何とか取り繕いました。
そう!
彼はなんと 13歳から喫煙をし始め 20歳で「タバコ」を辞めたのです!
私の中では1番「タバコ」を吸い続けそうなヤツだっただけに、彼が「タバコ」を辞めた事がかなり衝撃的でした。
この出来事がきっかけに私は【卒 煙】に向かっていく事になります。
当時の私は幼馴染の彼が「タバコ」を辞めた事で私も将来的に「タバコ」を辞めようと思いはじめる様になります。
そして当時私は何となくですが、吸っている「タバコ」を軽くすれば(禁煙)の成功率も上がるのではないかと考え
今吸っている「タバコ」をもう少し軽いやつに変えようと決心し、当時流行っていた【マルボロメンソール ライト】
を愛煙する様になります。
当時付き合っていた彼女も同じ「タバコ」を吸っていたので都合が良かったのもありすぐに馴染みました。
ちなみにその幼馴染の彼は今現在も「タバコ」は吸っていません。
