2019/06/16
はるかな…いにしえ…
あなた…憶えていますか？
あの日は…雨の七夕…
あたし…花柄のワンピースを着て
駅のホームに…立ったの…
どうしても…逢いたくて…
部屋の留守電が…光っていて…
何も聞かなくても…分かっていた…
律儀な…あなたは…きっと…
あの時刻に…駅に降り立つ事…
確かに…あなたは…降り立ったわ…
軽く左手を挙げ…笑うと…
まなじりが下がる…柔和な笑顔を見せて…
でも…あの日は…
歪んでいたわ…あなたの笑顔
見逃さなかったの…あたし…
そして…気づかない振りしたの…あたし…
いつものように…ふたり…
いつまでも…どこまでも…
流れる水になったわ…
とどまることを…おそれるように…
あたし…あなたの背中を抱いたわ…
その背中に唇を押しあて…
あたし…ささやいた…
七夕の日は…花柄のワンピースを着て…
駅のホームに立つわ…
何も…言わないで…
何も…聞かないで…
そう…決めたの…
あ・た・し
そう…したいの…
あ・た・し
七夕の日は
青空に強風
騒ぐ樹々に
心…騒めく
珠響
☆夏色インコさん☆
☆はちみつバード七夕感謝企画2019☆
☆「織姫の詩」☆
☆参加させていただきます☆
美還みなさま
心…穏やかな
Sandyであります事
珠響《祈》
