2019/02/05

人は…人を…断ち切る時

人は…人を…思い切る時

ひとり…切なく…胸かきむしり…

あたし・は…自身の決断を信じた…

琥珀色の珈琲に渦巻く乳色のように

何処までも…ぐるぐると嵌まり込む

この流れを断ち切るために…

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春を予感させる…その日…

その彼の一団が…やって来た…

遅いモーニング…早いランチ…

そんな時間帯だった…

昭和〜平成にかけて…あたし・は…

横浜の本牧…カフェバーと美容室を

経営していた…20代の若いママ…と…

もてはやされ…鼻がピノキオの様に…

天まで伸びていた…生意気な小娘だった…

イキナリ…モーニングにレ・イ・コ!と

注文され…からかわれたと…思った… 

あたし・は…そんな女性は…いません… 

と…答えた…特に…嫌いな…

関西のイントネーション…

余計に腹が立った…追い討ちをかける様に…

「ちゃうよ…アイスコーヒーや」

最初から…そう言えって…心で呟き…

つくり笑顔で…かしこまりました…と…

答えた…それが…初めての会話だった…

見るからに…職人らしき風体に…

瞬時に…あたし・は…値踏みする…

横浜市の鳴り物入り…

本牧マイカル工事が遅延…

関西から様々な業種の職人達が

本牧に集結していた…その…お陰で…本牧は… 

埋め立て以来の好景気に沸いていた…

特に…接収地が返還されてからは…

本牧ジャズ祭を始め…イベントが目白押し…

国の重要文化財…三渓園…十二天…八聖殿…

日本の古と新が…交差する街だった…

個人の数少ない…地主…

その大地主に嫁いでいた…あたし・は…

こんな輩に…いらっしゃいませ…ってか?

まぁ…いいでしょ…夜もタップリ…

使ってもらいましょ…そんな風に…

頭を切り替えた時…

「ところで…あんたかぁ…
20代の遣り手ママさんて?」

20代の遣り手ママ?…

噂通りに…なってやろう…そう思いながら…

サイフォン珈琲の竹ベラを回し…

アイス珈琲の氷をクラッシュした…

そして…テーブルにグラスを置きながら…

どうぞ…ご贔屓に…夜もお待ちしております…

と…小首を右に傾け…もう一度…

瞳だけで…微笑んだ…

《続》

☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆*☆

ファンキーさん❣️
書く事にしました❣️


美還みなさま…
幸せな日々であります事
珠響《祈》