2018/12/26


変わりゆく…ストロー…紙製になる…

しかしながら…いにしえ〈古〉昭和ストロー…

紙製であったような…記憶…

時代は遡る?のだろうか?…





ホヌは…柔らかな芝生に守られ…

静かに…ふたり…を…待っていた

その…けな気な姿に…あたし・は…

心が震えた…

ふたり…共に…真上から…ホヌを眺め…

Mが…ホヌの意味を話し始めた…

ホヌとは…ウミガメ〈幸せを運ぶ海の守り神〉

幸せを信じて…あたし・に…贈ってくれた…

あたし・は…溢れる涙を堪えながら…

ちいさく頷き…消え入るような声で…

ようやく…言えた…

あ・り・が・と・う…

あたし・は…ホヌを守る芝を丁寧に払い…

そっと…手の平に乗せる…

東京タワーのイルミネーションが…

精霊な輝きで…ホヌを満たした…

そして…傲慢で驕慢な…あたし・の…姿を…

奇跡のホヌが…柔らかな輝きで…包む…

あたし・は…この…小さな…ホヌに…

信じる心の幸せ…

信じる心の尊さ…

信じる心の純情…

その…ささやかな…重なりが…

いくつもの…幸せと愛を運ぶよ…

と…教えられた…

Mの指が…冷えた…あたし・の指を

一本一本…丁寧に折り…ホヌをくるむ…

そして…その塊を自分の両手で

温かく包み…唇を寄せ…囁く…

空に輝く星は…数えきれないけど…

ふたりの…愛は数えられるよ…

と…言った…

あたし・は…Mの暖かな息を感じながら…

愛を…数えようと思った…

《続》