2018/11/30


チアレッスン・メニュー…体幹ストレッチ…

きょん先生が…暖かい手の平で…

撫でながら伸ばしてくれる…

不思議と…もっと伸びる…魔法の手…




友と…田園調布…秋カフェ…

歴史と品を感じる…佇まい…




田園調布の街並みは…渋沢栄一氏が…

構想と分譲した街…駅前から…

放射状に伸びる…銀杏並木が美しい…





あの日…あたし・は……流々と流れる…

水になった…その流れは…泉のように湧き…

湖に流れ…とどまることを…知らなかった…

未来より…今…この一瞬…

時の流れに…たゆたう雫が弾けては…集う…

そして…また弾ける…

夜のしじまに…窓を伝う…水滴が流れ落ち…

ポタリと音がした…その窓に視線を向ける…

滲むネオンと…寝そべる裸身が溶けて…

ひとつに…なっていた…

流れに身を任せよう…何故か…

素直に…そう思えた…

しかしながら…朝まで…ご一緒のつもりは…

さらさら無かった…それが…あたし・の…流儀…

床に散乱する…色とりどりのレースを

忍び足で拾い集め…エルメスのスカーフに…

ワンピースと共に丸める…そして…

カルティエのブリーフケースに詰め込み…

素肌に…ミンクのロングコートを羽織る…

そして…素足に…オーサキのヒールを履き…

ディオールのサングラスを掛ける…

ドアノブをシッカリと抑えながら…音を立てずに

扉を開け…スルリと…抜け出る…

フロントに軽く会釈をし…ボーイが開ける

タクシーに滑り込む…行き先を告げ…

流れゆく街の灯りを眺めた…

そして…シャワーも浴びず…

ベッドに潜り込む…まもなく…

閉め忘れたカーテンから…透明度を増した…

秋の陽射しが差し込んだ…

あたし・は…その朝陽に…人生が動く…

予感を感じた…何かが…変わる…

ゆっくりと浴槽に浸かり…

淹れたての珈琲を味わう…

久方ぶりの休日だ…

珈琲カップの水面に…

部屋の照明が映っている…美しい…

あたし・は…水面に映る景色が好きだ…

しばらく…ぼんやりと…想いに耽る…

そろそろ乾き始めた…ワンレンの髪が邪魔になる…

纏めようと…ポーチを探る…

Mから手渡された…黒ゴムが…指に絡んだ…

魅入ってしまった…

その時…突然…チャイムが鳴った…

《続》