2018/11/14


朝の冷え込みに…時の流れの速さを感じる…

久方ぶりに乗る…みなとみらい線…

元町中華街駅…何故か…朝の光景を眺めると…

ホッとする…日常のリズムを取り戻す安堵感…

それが出来る…自身…

中目黒の桜も…春待ち顔…

バリバリの身体を…チアレッスンでほぐす…

今朝は…心地よい…筋肉痛…





街のそこかしこに…

満艦飾のクリスマスツリーが林立し…

1980年代…定番クリスマスソングが流れている

Wham「Last Christmas」そして…

山下達郎「クリスマス・イブ」

どちらの唄も…ノリは軽いが…

失恋?から未練への唄…そして??

でも…この切なさが好きだ…

♪きっと君は来ない…♪

♪ひとりきりの…クリスマス・イブ♪







バブル期のクリスマス・イブの過ごし方は…

豪華なディナー…シャンパン…ワイン…

そして…ホテルに宿泊…

割り勘など…とんでもない…(笑)

また…そんな事を提案する…

オトコ等も存在しなかった…

正しく…♂が…最も…頑張った時代…(笑)

そろそろ…時計の針が8時を指す…

売り場の商品をストッポーチで数える…

出勤時…休憩後…様々な場面で数える…

そして…最終は…退勤時…

カチカチと刻む音…

今夜は…小気味よく…冴える音だ…

その後…バックヤードで…アイラインと

真っ赤な…ルージュのヨレをチェックする…



ワンレンの髪を梳かそうと思い…

化粧ポーチの中の櫛を探す…あたし・は…

今でも…他人祖母の形見のツゲの櫛を使っている…

その櫛は…長年の髪の脂を吸い

程よく飴色に変色している…

その櫛に…Mが…あたし・の…手の平に乗せた…

黒ゴムが絡んでいた…あたし・は…

Mの心が…絡みついているような錯覚を感じた…

捨てようか?…でも…何故か捨てられずにいた…

終礼もソコソコに…あたし・は…

H社長と退勤後に待ち合わせた…

最上階のBARに向かう…

即…ボーイさんが…S野さんでございますか?

と…あたし・に…近づく…

マックスマーラのコートを預け…

BARのカウンターに視線を向ける

既に…昼間と同じ席に…昼間とは違う…

黒のカシミヤジャケットを着た

H社長が座っていた…

軽く…腕を上げ…笑うと…柔和に下がる目尻

そして…女性よりも…美しい指…

その…醸し出す雰囲気に…

あたし・は…何故か…

遠い日の…蒼い人を見た…

《続》