昔からファッションは好きでしたが、特に好きなブランドがあるわけでもなく、服飾についての知識があるわけでもありませんでした。

時には黒のスキニーでモード系を意識したり、好きなラッパーがプリントされたTシャツでストリート系をかじったり。

そんな紆余曲折を経て、好きなスタイルと自分に似合うスタイルは違うことを改めて実感しました。ガリガリの人にライダースジャケットは似合わないように、マッチョの人が全体を黒にまとめてモードを意識してもハリウッド映画に出てくる特殊部隊にしか見えません。

本来僕は音楽が好きなので、バンドTシャツにジーンズのようなスタイルに憧れますが、何となくちぐはぐ感が否めないのです。それは顔、身長、身体のライン、自分から醸し出すオーラなど全てひっくるめた結果でしょう。

人間は自分に無いものを欲する生き物です。だからこそネガティブで引っ込み思案な僕は本能的に攻撃的でアグレッシブなバンドTシャツに憧れるのだと思います。

ポルシェに乗るために身体を鍛える人がいるようにモノに釣り合うように自分を高めていく人もいますが、意志が貧弱な僕には難しく、結局好きなジャンル×似合うかどうか×世間体という図式から服を選び出す冒険できない男なのでした。