根来塗講座 布着せ | みす しんたろう〔三栖 慎太郎〕の『みんなの政治』ブログ

根来塗講座 布着せ

岩出市議会政治勉強中の みす しんたろう三栖 慎太郎)42歳です。

5月23・30日の2回で、皿の表面に生漆を塗り込む『木地固め』
を終え、昨日は次の工程、『布着せ』に進みました。

ざっくりと作業工程紹介。
※文章だとわかりづらいので、自分の復習もかねて
拙いイラストを描きました。③~⑥でご参照ください。

①次に塗る漆の接着をよくするために、サンドペーパーで
銘々皿全体を磨く。

②銘々皿より一回り大きな円形の布(恐らく麻?)を用意する。

③布が動かないよう、作業板に
へら生漆と米のりとを混ぜたものを薄く均一に塗る。

④作業台に布を敷き、今度は布に
へらで生漆と米のりとを混ぜたものを塗っていく。

⑤生漆と米のりとを混ぜたものを塗り込んだ布を
銘々皿の底側に貼り付ける。
※銘々皿は表面に両面テープで筒を取り付け、作業し易くしてある。

⑥人差し指で、銘々皿に布を密着させていく。
その時、円を描くように、丹念に編み目に漆を塗り込んでいく。

⑦再び乾燥。。。

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毎回思いますが、一工程一工程、とても手間がかかります。
しかも今回着せた布は、完成品になったとき、
おそらく見えないのでしょう。
器の強度を上げるためだけの
いわゆる縁の下の力持ち的仕事です。

はたして、手間のかかる「布着せ」を施してある漆器が、
市場に出回っている商品のうちどれほどの割合であるのか?

この手を抜かない作業工程こそが
100年でも200年でも使える、普段使いの漆器。
根来塗根来塗たる由縁なんでしょう。

今回も「かぶれ」無し!
もう大丈夫かも?

たくさんの人の意見を聞いて
みんなで一緒に考え
今、私にできることを
毎日休まず、少しずつ。