中国の故事より

農夫が馬を飼っていた。

ところがある日その馬が逃げた。

そのため

農地を人手を使って鍬で耕さなければならなくなった。

それを見た隣人が言うには 
「かわいそうだね~、馬が逃げちゃって」

でもその農夫は
「いいか悪いか、誰にもわからない」と応えた。

数日後
逃げた馬がほかの馬を引き連れて帰ってきた。

隣人は「ラッキーだね!」と言った

でも農夫が言うのは
「いいか悪いか、誰にもわからない」

ある日
新しい馬に乗った農夫の息子が落馬して足を折った

隣人は「かわいそうに」

農夫が言うには
「いいか悪いか、誰にもわからない」

数週間後
王様が戦争を始めるために若い男子を徴兵した

でも農夫の息子は足を折っていたため徴兵を免れた

隣人が言うには「これまた幸運だね」

農夫はいつものように

「いいか悪いか、誰にもわからない」と応えた。