クレジットカード審査担当
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審査基準って?

さて、気になる審査基準ですが、これははっきり言ってカード会社によって全然違います。私はこれまでに複数の会社で審査をしてきましたが、会社が変わるとここまで違うものなのか!と驚いたものです。

今日はそのうちの一つで、前の記事にも書いた「照会」というやつを御紹介・・・。

審査基準で照会というのは、いわゆる外部情報が他社によって照会されているかどうかということを言います。
例えば、1ヶ月程度の間に何件もの照会があれば、その申込者はいろんなところにカードの申込みをしている(もちろんカード以外の照会もあります)ということになり、与信するにあたっては慎重な確認が必要になります。
また極端な例をあげれば、同じ日に大量の照会があるような場合には、相当お金に困って切羽つまっているか、あるいは身分証を悪用されているなど、審査上不審と判断されます。

こうした照会について、カード会社は過去のデータから1週間で何件とか、1ヶ月で、あるいは3ヶ月や6ヶ月といったスパンで何件の照会があるかというのを一つの審査基準にしています。

ちなみに私が過去所属した会社では
申込みと同じ日の照会=1件で否決
1週間以内=3件で否決
1ヶ月以内=4件で否決
3ヶ月以内=6件で否決
6ヶ月以内=8件で否決
という、明確な基準がありました。
ちなみに、今所属している会社でも同様の基準がありますが、その件数の基準はやや異なります。

みなさんの中には、カードをいろいろ比較検討して一時期にいろんなところに申し込んだり、また同じ時期にいろんなローンを組んだりといったことが実際の生活上はあると思いますが、それは全て「照会」という数字に置き換わっていきます。つまり何の悪気もなく、他で延滞とかしてるわけでもないのに、いわゆる「不幸の手紙」がカード会社くることがあるのは、このケースが多いのではないでしょうか。

クレジットカードは学生のうちに

唐突ですが、クレジットカード作るなら学生のうちがお得です。

なぜかって、大抵の人が初めて作ったカードをそのまま持ちつづける場合が多いので、カード会社にとって学生はまさに将来有望なお客さん。

だから、審査も甘いのです。

だって、クレジットカードって安定収入のある人にしか発行されないって、申込書にも大体そんな感じの条件書いてありますよね?
じゃぁ学生の安定収入って?

カード会社からすれば、その点はリスク要因です
事実、うちの会社でも学生のうちからやたらと支払不良繰り返す人も多い。だから、大抵の会社では学生の限度額は低め(5万とか10万)にして、リスクを下げてます。そうやってリスクを下げた上で、がんがん学生にはカードを発行します(笑)

実際、普通の社会人の審査に比べて、学生の場合は在籍確認はないし、CICなんかもほとんどの場合、何もなくても不審じゃないし、あってもほとんどの場合キレイなもんです。

もしこの春卒業してめでたく社会人になる学生の方で、クレジットカードを持っていないなら、今のうちがオススメかも。

でも限度額が低いと使いづらい!?大丈夫。全てのカード会社がそうだとはいえないのですが、大抵のカード会社は就職して勤務先をカード会社に届けておけば1年以内には限度UPしてくれます。

なぜ1年かというと、カード会社には「途上与信」というものがあって、既存の顧客の情報(その時の支払状況とか、外部情報の状況とか)をもとに再審査するからです。この再審査で問題がなければ限度額が自動的にあがるわけです。しかも、支払状況によほど問題がなければ、新たに登録した勤務先に在籍の確認をすることはまずありません。
もし社会人になってから新たに申し込めば、会社に在籍を確認する電話がカード会社からかかってくる可能性大ですし、そこで確認がとれなかったりすると審査がとおらない場合もありえます。

今日はやたら否決でした

うーむ、今日はやたらと否決が多かった・・。

この時期ってカード申込みの多い時期なんだけど、それにしてもここのところの申込み数は半端じゃない!
しかも、切羽つまったヤツの多いこと。

切羽つまったヤツってどういうヤツかというと、「照会」がやたらと多いヤツ。つまり、資金繰りが悪化してやたらとあちこちにカードやらローンやら申込みまくってるヤツのこと。
すごいヤツになると、1日か2日くらいで20件くらい照会の出るヤツがいたりする。それだけがんばって消費者金融回ったり、カードの申込書書くガッツがあるなら、お金借りるんじゃなくて、お金儲けに労力使えよって思う・・。

審査する方も迷惑だ。どうせ否決なんだけど、否決するのにもカネかかってる。照会件数超過って感じで否決なんだけど、そういうこっちも照会するわけで、その分カネも時間もかかっちゃう。

今日はそんなのばかり。