車に乗っている時に、サングラスをします。

何故か?単純に日が照っていて眩しいことや、目の紫外線防止対策です。

 

しかし、職場が近づくとサングラスをつい外してしまうんです。

理由は、生意気そうに見られるんじゃないか、とか他者の視線です。

そういう人って意外にいるんじゃないかと思います。

 

さて、今日の本題です。

 

『なぜサングラスをすると、他者(ひと)から生意気そうに見られるのでしょうか』

 

この分野の学問として、人間行動学というものがあります。

 

一般に私達人間は、自分にとって上位者の言動に対して、目も含めた顔の表情や、手足・身体の姿勢を、少しオーバーに変化させる傾向があります。

 

例えば、上位者が言った冗談に対してオーバーに笑ったり、同意を求められると大きく頷いたり、意外性を意図して言われた発言にはオーバーに驚いたりします。

 

上位者の言動に対して、このように表情や姿勢を変えることは、「私はあなたに対して、こんなにも関心があり、エネルギーを使っていますよ、使おうと思っていますよ」というアピールになっているのです。

 

では、サングラスをかけると、その表情はどうなるのでしょうか。

 

サングラスをかけると、目や目の周りの状態は変化しない表情になります。つまり、その固定した表情は、「あなたに対して、全く関心はない。だから、取り立ててエネルギーを使うつもりもない」というアピールになるのです。

 

これが、「生意気」だとか、「攻撃的」といった感じを与える大きな理由※1なのです。

 

この話を違った角度で話すと、勝負時に、相手の強さに圧倒されて、「これはもう勝てない」と感じても、本当の内面を隠して空威張りをしていれば、相手が「これは強い」と、錯覚して逃げてくれる可能性もあるということです。ポーカーフェイス戦略とも言われます。

なにか一つ生活の知恵になれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

※1 生意気だとか攻撃的といった大きな理由

サングラスを掛ける行為と、ポケットに手を入れる行為の組み合わせを見かけることも多いが、ポケットに手を入れる行為を組み合わせることによって、更に、生意気だとか攻撃的だという印象を強調することになります。何故なら、ポケットに手を入れる行為は、「リラックス=あなたを問題としていない」という信号を加えて、生得的な「肩の盛り上がり・肘の張り出し=威嚇・威圧的信号」を生み出すからです。

 

※参考文献

・人はなぜ拍手をするのか/小林朋道/新潮社/2010年12月20日発行

 

※写真は、大学生の頃の写真です。当時から内向的な性格だったなぁ、と、、、(笑)