うふふ。
今日は実はですね、
最前列におりました
大学生の頃はよく新派公演を一番前で観てました。
高校の時は三階しか買えなかったので。
そのうち新派の俳優さんから
「そういうミーハーな観劇はやめなさい。お芝居みるなら10列以降」と言われ、
素直に4列めくらいを買うようにしました
私はミーハー星から来たのだ(笑)
青山哲也さんという方で、舟木さんの明治座公演にも出たそうで、舟木さんをとてもいい人だと言っていましたっけ。
その頃は、ふーん、としか思いませんでしたが。
で、もはや新派が遠くなった新橋演舞場。
希望の星は舟木一夫さましかおりません
第一部。
きりりと帯をしめた舟木さんが登場すると勝手に思い込んでいたワタクス。
違った
そしてもっと予想外なことに
一曲目は高峰三枝子
(これがわかる40代、他にいるかしらん)
続くは淡谷センセイ
この次は「柳ケ瀬ブルース」かと思ったら
出てきませんでした(笑)
どの歌も何の誇張もなくスッと歌って、
しかもピシッと格好いい。
もう舟木さんの歌唱力は至芸です。
どれも素晴らしかったですが、
やはり「黒い花びら」と「夜霧よ今夜も有難う」はオリジナル以上。
ラスト、ポケットに手を入れて、後ろ向きに立ち止まるでも振り返るでもなくステージ奥に消えていく姿……。
グレートギャツビーのレッドフォードの百倍は格好良かったです
そして第二部は
おなじみの曲が並ぶ至福の時間。
「君よ振り向くな」が久々に聞けたことに感激。
欲を言えばフルコーラス聞かせて欲しかった。
ラストに「高原のお嬢さん」。
ツアーとは違うアップテンポバージョン
おお!キターという感じ。
すると一度メロウバージョンに転調し、
さらに「たそがれは~」の歌詞でもう一度テンポアップ。
舟木さんの豊かな歌声もあわせて
これぞ完全版にして決定版!
どよめくような喝采の中、
アンコールは「湖愁」でした。
ゆるぎない安定感に、突如きらめく上昇。
そして最後に投げ放たれる原風景。
今日も引き出しいっぱい。
今年の新橋演舞場も絶好調な上に
かくし球を披露してくれました。
今日の「高原のお嬢さん」、
定番になってくれることを祈ります。
来年も、、、
ここに座りたい