まず知っておきたいこと。
ESTAの「権利の放棄(Waiver of Rights)」は、アメリカへの渡航をスムーズにする**ビザ免除プログラム(VWP)の一部です。ここにチェックを入れることで、「入国の可否に対して、不服申し立てなどの審査を行わない」**という規約に同意したことになります。つまり、空港の入国審査で「入国不可」と判断された場合でも、異議申し立ては原則できないという意味です。
ただし、これは「権利を失う」というネガティブなことではなく、短期渡航を簡素化するための制度上のルール。この項目は申請を進める上で避けて通れません。
権利の放棄とは何か?その本当の意味を理解しよう
「権利の放棄」と聞くと少し構えてしまいますが、これは“ビザを取得せずに短期間入国できる代わりに、通常のビザ申請者が持つ一部の権利を使わない”という同意です。
制度の根拠はアメリカの**移民国籍法(8 U.S.C. §1187)**にあります。公式文書には「入国審査結果の審査や不服申し立てを行わないことに同意する」と記されています。例外は、**難民申請(asylum)**を目的とする場合。この場合だけは不服申立ての機会が与えられる仕組みです。
実際にチェックを入れる場面では、本人が自分の意思で同意する場合と、代表者が家族や同僚の分をまとめて送る場合で求められる同意の種類が変わります。画面上では細かな文言が年度や改修で変わることがありますが、意味は常に同じ。
「送信者の立場で判断する」
これさえ意識すれば迷うことはありません。
あなたはどのタイプ?本人・家族代表・第三者によって変わるチェック欄
まずは自分がどの立場で送信するのかを整理してみましょう。
● 自分の分を自分で申請する場合
本人の分のみを送信するなら、本人の同意欄のみにチェックを入れます。代理の同意は不要です。
この場合は最もシンプルで、入力内容を確認してそのまま決済に進みます。
● 家族全員分をまとめて申請する場合
家族の代表者として送信する場合は、本人の同意欄+代理としての同意欄の両方にチェックを入れます。
とくに未成年を含む場合は、親権者が本人に代わって同意する形になります。
送信前に「全員の旅券番号・生年月日・氏名表記(パスポート通り)」を確認し、家族LINEやメモで一覧化しておくと後の確認がスムーズです。
● 友人や同僚など、第三者の申請を代行する場合
このケースでは代理としての同意欄へのチェックが必要です。
本人からの同意をメッセージなどで明確に残しておきましょう。「この内容で送信して大丈夫です」と書かれたLINEやメールをスクリーンショットで保管しておくと、後でトラブルを防げます。
個人情報を預かるため、送信後はデータを削除するのが望ましいです。
チェックのあとにやるべき大事なこと
権利の放棄に同意したあとは、入力内容の最終確認→支払い→申請番号の控え→承認確認という流れに進みます。
申請番号は後でステータスを確認する際に必要になるので、控えを取っておくのが鉄則です。私は紙に書くよりも、スマホのメモアプリやスクリーンショットで保存する方法をおすすめします。
承認までは通常数分〜72時間以内。しかし、旅行直前の申請はシステム遅延やクレジットカード決済エラーなどのリスクがあるため、出発の1週間前には完了させておくのが理想です。
また、「承認=入国確定」ではない点にも注意しましょう。入国審査の最終判断はあくまで現地の審査官に委ねられています。
よくある誤解と不安をここで解消
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「両方にチェックしないとダメ?」
→いいえ。自分の分を自分で送るだけなら本人同意だけでOKです。 -
「家族代表で送るとき、全員のメールアドレスが必要?」
→いいえ。代表者のメールアドレスに通知が届きます。各メンバーの申請番号をまとめて管理しておけば十分です。 -
「チェックを間違えたら申請が無効?」
→誤送信した場合は再申請が必要になることもあります。気づいたら早めに修正・再申請しましょう。 -
「申請しても入国拒否されることがある?」
→あります。ただし、それは権利の放棄が原因ではなく、入国時の判断基準によるものです。
最終チェックリスト:送信前の5分で安心を
申請前に、静かな環境で次の5項目を確認しておきましょう。
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自分が送信者としての立場を理解しているか(本人/家族代表/第三者)
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チェック欄の選択に誤りがないか
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パスポート表記と完全に一致した氏名を入力しているか
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連絡用メールの受信設定ができているか(@cbp.dhs.gov を許可)
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申請番号を控える準備があるか(メモ・スクショなど)
これだけで、ほとんどのトラブルは防げます。
まとめ:迷ったら“原則”に戻ること
ESTAの申請で最も大切なのは、「送信者が誰なのか」という一点です。
本人だけなら本人同意のみ、家族代表なら本人同意+代理としての同意、そして第三者なら代理同意のみ。UIや文言が少し変わっても、この原則が変わることはありません。
申請の正確さと安心を確保するためには、焦らず、事前に確認する時間を確保することが一番の近道です。
家族旅行や出張の前に、この仕組みをしっかり理解しておけば、申請画面で戸惑うことはもうありません。
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