eclore エクロール | 足立区のパン屋さん 台東区のパン屋さん

足立区のパン屋さん 台東区のパン屋さん

フリーアナウンサー篠崎 菜穂子が、足立区、台東区など下町のパン屋さんを紹介します。

ベル2007年7月19日(木) 

ケーブルテレビ足立「足立情報タイム530」でご紹介しました!音譜


尾久橋通りを少し入ったところの住宅街に、お米屋さんの隣に並んだパン屋さんがあります。お米とパン・・・相対するような気もするのですが・・・???

実は、こちらのエクロールさんのご主人のご実家が、隣のお米屋さんなのだそうです!今年の9月で開店5周年。ご主人の内田誠さんは、大手企業のパン部門やいくつかのパン屋さんでの勤務を経て、12年目に独立。お料理は子供の頃から好きで、とにかく手に職を付けたいとパン屋さんになりました。

ご実家がお米屋さんということもあり、反抗心からパン屋さんになったとか???それでもご本人は「パンよりもご飯が大好き」という生粋のお米屋さんの息子さんです。お父様も当初はお米屋さんをついで欲しかったそうですが、今ではパン屋さんになった息子さんを応援してくれています。

店名の「エクロール」とはフランス語で「芽吹く」「始まり」という意味があるとか。お店には本当にひっきりなしにお客さんが訪れます。自転車で来る近所の方、車で遠方から来る方、お友達と連れ立って来る方・・・。「近所の方からもらって、美味しかった!」とわざわざ遠方からいらっしゃるお客さんもいらっしゃるそうです。土地柄、男女問わず、年配のお客さんが多いのも特徴。そんなお客さん達で、店内はいつも満員御礼。奥では、ご主人がお一人で休むことなくパンを焼き続ける姿が。

焼き上がったパンは、次から次へとまさに飛ぶように売れていきます。


豊富な種類にどれを買おうか迷ってしまうのですが、迷っているうちに売り切れ・・・なんてことも。クロワッサンもピーナッツもカレーパンも、訪れた時はトレー一杯だったのですが、わずか5分程度でこんな状態に(^^;)


可愛らしい手書きのパンのネームプレートはプロの漫画家であるスタッフの方が書いているそうです。それぞれのパンの雰囲気にピッタリ合っています(^^)


現在は、お一人で生地から丁寧にパンを焼いているご主人ですが、実はご主人は子供の頃からパンがあまり好きではなかったそう。なので、そんなパンが好きではない人も食べられるパンを焼きたいと常に思っているそうです。例えば子供はみんな食パンの耳を残す。なぜ、残すか?と言えば、硬くて食べにくいから。でも、せっかく作ったのだから全部食べて欲しい・・・


そんな思いから、エクロールさんの食パンの耳は薄く食べやすく焼かれているのです。

またご主人は小さい頃から、チョコレートもあまり好きではなかったそうで、そんなご主人が気に入ったチョコレートを外国から取り寄せてコルネなどのコーティングチョコに使用しているそうです。

それにしてもエクロールさんは、すべてのパンが同じパン屋さんのパンとは思えないほど、全く違う表情を見せます。ご主人に理由を伺ったところ、具材に合うパン生地を一つ一つ考えて作っているからだそう。あくまでも、具材ではなく、パンが主役。具材でパンの味が消されてしまわないように考えているのです。

新しいパンのアイデアも常に考えているそうで、多い時では1週間に4種類も出すこともあるそうです。この日もリュースティックの「マンゴーパイン」がちょうど試し販売されていました。

アイデアもやはり何か具材があって、それに合うパン生地を考えながら生まれることが多いのだとか。そんなエクロールさんのオススメパンは、バターロール、食パン、クロワッサンなどシンプルなもの。ご飯の代わりになるパンを焼きたい。というご主人の言葉どおり、エクロールさんのクロワッサンや食パンなどシンプルな定番パンはすべて甘味がほとんどない飽きの来ない味わい。ご主人も一番好きなのはクロワッサンだそうです。そしてそのクロワッサン生地で焼いた食パンが「デニッシュ食パン」。

2日前までに予約が必要です。こちらもよくあるデニッシュブレッドのような甘味はほとんどありません。また、隠れた人気パンは「やわらかあんドーナツ」。

意外に男性で好きな方が多いそうです。6月に発売したばかりのTHEアメリカンドックも人気とか。

その他、「ソフネス」というパンがとっても美味しいそう。なんでも、ロールパンの生地で作ったブレッドで、スタッフの皆さんが「美味しい、美味しい」とつまみ食いしているうちになくなってしまった・・・というほど美味しいのだとか?!まさに幻のパン!めぐり合えればラッキーです!100本以上、まとめて注文した会社もあるそうですよ~。またクリスマスシーズンには3日間かけて水を一切使わずに作るブリオッシュやそれで作るサバランも最高

とか。

「小さい子供さんが喜ぶパンを焼きたい」と言う内田さんは、実は3歳のとらくんという息子さんのお父さん。甘口のカレーを使用したカレーパンは「おとらのカレーパン」と命名したそうです。「パンを焼くことは面倒くさくて大変な部分もたくさんあるけれど、自分の思い通りに焼けた時はやっぱり嬉しいし、面白い。子育てと同じですね」と語るご主人。

「パンは決して1人では作れない。みんなで作っていくもの」という言葉どおり、真剣にそして真っ直ぐに、パンやお客さん、スタッフと向き合う、綺麗な優しい瞳がとても印象的でした。


「エクロール 2」は、こちら



食パンeclore エクロール

  住所 足立区扇2-25-7
  電話 03-5647-0149
  営業日・時間 AM8:00~PM8:00(日祝~PM7:00) 

           月曜休(祝日の場合は翌日)