現在「世界」で見たときの主軸通貨は「USD(米ドル)」です。
そのため、一般的に本日の為替相場は~となった時には「1USD=157.00JPY」といったニュースが流れます。
ですがFXではUSDJPYペア以外にもいろいろな国の通貨と取引ができます。
最近私は主にオーストラリアやニュージーランドといったオセアニア諸国の通貨で取引をしていますが、このようは米ドル以外の通貨ペアのことを「クロス円」といいます。
例えばNZDJPYペアでの「買建」取引は一見JPYで直接NZDを買っているように感じますが、実際にはJPYで一度USDを買い、買ったUSDでNZDを買うという手順が踏まれます。
「売建」はこの逆で、持っているNZDでUSDを買い、買ったUSDでJPYを買うという手順となります。
もちろん、仕組みとしてはこのような手順ですが、この手順を織り込みレートができているので、FX取引をするときにいちいちUSDの値動きを把握しなければならないことはありません。
ただこのような手順を踏んでいることがわかると、日銀が介入したときにUSDを大量に買ったり売ったりしているだけなのにほかの通貨ペアまで連動するように急変動するのか、といういう理由がわかるのかなと思います。
2024年7月11日 21:00 多分このころに日銀の介入があったといわれています。
1時間足で見ると
NZDJPYペアは98.520が最高値、97.160が最安値と1.36下落しました。
同じ時刻のNZDUSDペアは
最高0.61335、最安0.60822で0.00513上昇しています。
同じ時刻のUSDJPYペアは
最高161.619、最安158.381で3.238下落しました。
大まかに
USDJPYのレート×NZDUSDのレートがNZDJPYのレートと考えてください。
161.619(USDJPYペアの最高)×0.60822(NZDUSDペアの最安)=98.299
158.381(USDJPYペアの最安)×0.61335(NZDUSDペアの最高)=97.143
最高値と最安値が出ている時間が全く一致しているわけではないのですが、おおむね1時間足のNZDJPYペアの最高値と最安値と似た数字になったかなと思います。
このようにUSDJPYペア以外は一度USDを買いUSDで売るという手順を踏むため「クロス円」と呼ばれています。