電力会社の営業をやっている頃、客先より打ち合わせがしたいと言ってきた。
海水淡水化装置の引き合いでこれから発電所建設にいるのだという、まずは
カタログ類で説明、技術にも情報を流し資料を取り寄せ、容量計算なんかもして
もらった。その間 何回となく通っているし、客先の検討書も出てきたので、これが
でたらめだとは全く思ってなかったし、そんなことがあるなんて夢にも思わなかった。
架空の仕事だったのである、何のために? 簡単に言えば、担当者の趣味、ヒマつぶし
だった、付き合わされた方はたまったものではない 建設の仕事だからほかに仕事も
あったからよかったようなもので通うだけでも大変である。
やがて噂となり、気づいた頃には1年が経とうとしていた、大きな会社は人も大勢いるので
わからないかもしれないが、お気楽人間が遊びで仕事をやってはいけない、まして外部にまで
迷惑がかかる。
20年ぶりで部下がその人から引き合いがあったが、内容が判然としないというので
会ってみるとまた架空である、もちろんスグ手を引いた。
