結局は憧れてたんですね。

だって今は同じ道を選んでやってるんですから。

 

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(後ろにうっすら憧れの人が写ってます)

 

 

酒のしのぶや三代目店主の佐藤浩一です。

 

そりゃ同じ仕事を一緒にしてたら喧嘩なんて日常茶飯事ですよね。

だって向こうには今までやってきたって自信もあるしプライドもあると思うし。

でも新しい事をしていかなきゃ僕が一番嫌いな『その他大勢』になっちゃうって危機感もあったし、周りに反対されればされるほど成功するっていう根拠のない自信があったから勝手にやっちゃってたこともあったし。

 

尊敬はどこかでずっとしてたんだと思います。

直接言葉で伝えたことは今までないですけど。

 

一度失敗してるとは言えそこからの復活劇を目の当たりにして、そこまでの経緯を大人になってから色々と教えてもらいましたけど、実際にやってみろ!って言われたら僕は同じ事ができる自信もないし、むしろ逃げ出していたと思います。

 

一度の失敗から問屋さんからは現金でしか仕入れられず、1本売れたらそのお金を握りしめて地元の問屋さんに買いに行き、商品棚の一番前に商品を並べ後ろは空箱で量感を出してなんて僕じゃ考えられないです。

 

そんな地道な事を続けていったからこそ【捨てる神あれば拾う神あり】じゃないですけど、助け舟を出してくれる問屋さんも名乗り出てくれてなんとか普通の酒屋さんのように仕入れる事ができるようになりました。

更にはそこからの方向転換で酒ディスカウントになり地域一番店まで上り詰めるなんて、並大抵の努力じゃなかったと思います。

 

僕が小さい頃は学校給食の材料の野菜を販売もしていて、残った野菜が勿体ないから母親が料理してパック詰の小分けにして販売したら、単身赴任の方とか一人暮らしの方に好評だったんです。

今でこそスーパーとかで当たり前に惣菜コーナーがありますけど、本人曰く「俺の方が先だった」そうです。

 

やること考える事が早く結果として早すぎて流行る前にボツになったことも結構あるんじゃないかって思います。

 

それでも一度の失敗から見事に復活し僕に居場所を残してくれていた親父様には本当に感謝してるし、この仕事に就いたのもやっぱり憧れの存在だったのかなぁ。

今でも毎日のように喧嘩してますけどね(笑)

 

これからも健康に注意して長生きしてもらわないと!

 

本人には直接は言わないですけどね。