突然の訃報が入ったのは一昨日の夜でした。
高校の恩師が亡くなりました。
今日のブログは恩師に向けて書きたいと思います。
中学校3年の時に僕は初めてお会いしました。
僕の中学校の柔道教室があり恩師が講師として来たんですが、その時に僕と同級生もう一人が高校に誘われました。
今になって思えばその同級生の方が欲しかったんだと思います。
高校に入る前に恩師に言われたことは「お前がいくら強くても県内からトップ選手が集まるんだから一番下からになるからな。そこから這い上がってこい。」でした。
中学校で県大会2位になったことで天狗になっていたことを見透かされていたんだと思います。
高校に入ってすぐに体重を15kg増量しろと言われたり、お前は背が低いから背負い投げしか使っちゃいけないとか、当時は本当に無茶苦茶なことばかり言ってるとした思いませんでしたけど、自分が教える立場になってなんとなく理解できるようになりました。
強化合宿に行って東北チャンピオンを返し技で投げ一本勝ちしても「そんな返し技で勝っても勝ちじゃない!」と叱られたこと。
稽古中に技の入り方が違うと叱られたこと。
試合内容が悪くて叱られたこと。
思い出すのは叱られたことばかりで褒められたことはないんじゃないかと思います。
でも先生に会ってなかったら今の自分はなかったと思っています。
先生の指導がなかったら今とは全く違う道を歩んでいたんじゃないかと思います。
先生は生徒一人一人をしっかりと見てくれていて在学中はもちろん、卒業してからも気にかけていただいて毎年年賀状を送っていただいていました。
震災後も試合場で久しぶりにお会いした時には避難している僕を気遣ってくださって本当に嬉しかったです。
中学生の県大会視察の時は僕の息子に声をかけていただいたり指導していただいて、息子も心強く感じていたと言っていました。
いつまでもお元気でいつでも試合場でお会いできると思っていたのに、突然のことで未だに信じられませんし、今日布団に寝ている先生にお会いしても起きて叱ってくれるんじゃないかと思っていました。
先生の教え子は1000人を超えているかと思いますが、卒業生全員『片寄イズム』を心に刻み続けていくと思います。
本当にありがとうございました。
安らかにおやすみください。