福島県いわき市平にある『酒のしのぶや』三代目店主(仮)の佐藤浩一です。
震災の年の2011年6月から現在の場所で酒屋を再開させたわけですけど、浪江時代のお店には暖簾がありませんでした。
最初は納屋を改装して店舗にしていたんですが、今のように家の玄関に場所を移してからは、暖簾をつけるようになったんです。
染物屋さんで作ってもらった暖簾だったんですけど、染め抜きにすると生地が弱くなってしまうらしく文字の周りから破けてきてはいたんですけど、騙し騙し使っていたけどもはや限界という状態になったところで新しく暖簾を作ることに。
普通に作っても面白くないなぁと思って考えたのが、ジーンズが好きで酒屋なのに正規販売店として児島ジーンズを売ってるんだから、デニム生地で作ったらいい感じになるんじゃないか!と突拍子もない考え方を思いついたんです。
思いついてはみたものの調べても出てこないし、染物屋さんではやっていないだろうし。
デニム生地で作るんだったらステッチじゃないけど刺繍でやったら更にかっこよくなるんじゃないかなって考えてた時に、お客様に刺繍屋さんの方がいてダメ元で聞いてみたらできるよって。
ソッコーでデニム生地を手芸屋さんで買って持って行って作ってもらいました。
生のデニム生地だと雨に濡れたら縮むから一度洗ってから裁断して縫製して暖簾の形にしてもらい、刺繍を入れて暖簾が出来上がってきました!
こちらが出来たばかりのデニム生地の暖簾で僕的には大満足の仕上がりです!
シッカリとした刺繍で凄くカッコいいんです!