まだ仕事を始めて3年目くらいの時に酒屋さんの集まりに親父の代わりとして行くと、よく酒屋の大先輩方が話しているのを小耳に挟んだんですけどね「ここんとこ暇だよね~」とか「昨日なんてお客様来たんだっけかな?」とか言ってるわけですよ。

とりあえず親父の代わりとして行っただけなんで何もわからない状態で、ただ出席するためにいるだけって感じだったんです。

 

おそらくご近所同士の酒屋さんなんで腹の探り合いなのか本音なのかわからないけど、口を開けば「暇だぁ暇だぁ」ってしか言ってないんです。

まだ3年目くらいの酒屋のペーペーが参加する話でもないんで聞いてるだけだったんですけど、話を振られれば「そうですよね~」とか「はい」って心の込もってない返事しかできなかったんです。

 

で、家に帰って親父にこうだったって話をすると親父もそれがわかってるから行かなかったのか、いつも通りの展開だってわかっているからか話そこそこで仕事を始めるんです。

 

その時に思ったのが

暇だ暇だって言ってるだけでお客様が来てくれるならいいけど、そんな事は絶対に有り得ないと思うんだけどなぁ。

それに暇だって事は時間があるって事なんだから、その時間を使って何かすればいいんじゃないのかなぁ。

暇だって言って何もしなくても1時間、何かしら動いたり事を進めるのも1時間。

同じ1時間なら有効に使った方がいいんじゃないのかなぁ。

って偉そうな事を考えていたんですよね。

 

僕はその時に本格焼酎に力を入れ始めたり、お店の方向転換をしようと動いていました。

 

そこからはあまり酒屋さんの会合に行くことが無かったんですけど、数年後に行った時には酒屋の大先輩方からは「最近本当に暇だよね~。しのぶやさんは忙しそうでいいね」って言葉に変わってました。

最初のうちは「いやいやウチも暇ですよ~(^^;)」なんて言ってましたけど、それでも行動しない大先輩方に気を使うのも面倒だったんで「忙しそうでいいね~」って言われた時は「はい!おかげさまで!ありがとうございます!」って言うようにしてました(笑)

 

その当時はSNSなんてなかったから発信なんて考えもしなかったし、せいぜい地元の人たち向けの新聞折込くらいしかしていませんでした。

 

でも今はSNSでいくらでも発信できるしコミュニケーションも取れるし、暇だなんて言ってる時間すらもったいないと思います。

 

 

だってウチみたいな「いわき市でもわかりづらい場所で、しかも普通の民家の玄関でやっている酒屋」でもSNSで発信することでお店を知ってもらえるし、お客様とコミュニケーションとれて実際に買っていただいてる遠方の方もいるんですよ。

 

さらに発信してたらテレビ取材だってきたし、こんな人目につかない場所でも酒屋としてやっていける世の中になってきたんですから。

 

そんな昔のことを思い出して当時の酒屋の大先輩方の時にも、SNSがあったら暇だなんて言ってないで発信してたのかなぁって考えた週明け月曜日でした。