僕が生まれ育った家が明日から取り壊しが始まります。
そんなことで今日は記録として先日行ってきた時の写真とともに思いを書いてみたいと思います。
まず正面から撮った写真ですけど、震災直後に比べても余震や何やらでさらに傾いてますけど、よく今まで潰れずに耐えていてくれたと思います。
幼稚園くらいまでだったかと思いますけど、店の2階部分に住まいがあってそこで生活をしていまして、家にいても下からお客様の声とか従業員さんとかの声が聞こえてきていて、まぁまぁ賑やかだったと記憶してます。
2階ということもあって店から呼ばれる時には、電話とかではなく階段の下から上に向かって呼ばれてました。
自宅は2階にあったけどトイレとお風呂は店の奥にあったので、夜は暗いお店の方に降りていかなければトイレに行けないので1人で行けなくてついてきてもらったり、漏らしちゃったり(笑)
道路側に台所と姉達の勉強部屋があったんですけど、台所の窓を開けると店の前の道路が見えて友達が歩いているのも見えるし、友達が遊びに誘いに来たのもわかるので見つけた瞬間階段を駆け下りてました。
なんかイッパイ笑ってイッパイ泣いた思い出の詰まった店でした。
震災の時を思い出してみたんですけど、最初に小さい揺れから始まって「あっ!地震だ!」と思ったけど、どうせいつもの小さい地震だな位にしか思ってなかったんです。
だけどドンドン揺れが大きくなってきて店内の冷蔵庫が倒れた時にダメだと思って店の外に飛び出したんですけど、僕が飛び出た瞬間に店内の商品棚とか冷蔵庫が次々に倒れ、お店自体も傾いてしまって入口の戸も歪んで開かなくなったんで、今となって思えば僕が飛び出るまでお店が守ってくれてたんだって感謝しています。
自分のお店の前でインカメしたのは初めてかもしれないです(笑)
でも今回行ってビックリしたのはお店の駐車場に散乱していた酒の瓶とか生ビールの空樽とかが綺麗に片付けられていて、改めてウチの駐車場って広かったんだと思いました。
わかりづらいですけど、これは小学校の時に鉄棒が苦手な僕のために父親がパイプを繋げて作ってくれた鉄棒ですけど、これで練習しても今でも鉄棒はできません(笑)
このように取り壊される建物にはステッカーが貼られています。
敷地の入り口にはこんな立て看板も。
とまぁ写真とともに色々思い出してみましたけど、本当に思い出の詰まったお店と自宅ですけど、このまま置いておいてもいつ崩れるかわからないし、直したところで戻って笑売とは現段階では考えていないので、家族で話し合って取り壊しを決めました。
単純に老朽化して取り壊しとかと違うので残念ではありますけど、今まで僕たち家族の成長を見守ってきてくれたお店と自宅を取り壊してもらうことで、さらに気持ちの整理もついて前進できると思うので、前途を祝した取り壊しだと僕は思っています。
本当に今までありがとうございました。
今日はブログを読んでくれてる遠くに住む姉や親戚、また遠く離れた地元の知り合いの人達にお伝えする為に書いてみました。
こんな感じで明日から解体工事が始まりますが、みんなそれぞれの中に浪江駅まん前にあった「酒のしのぶや」の思い出をしまっておいてくださいね。