3代目としてお店を継ぐことを決めた今から22年前、2代目店主がディスカウントストアとしてやっていた業態を僕の考えで方向転換したんですが正直怖かったんですよね。

家族会議は連日続き今後の方向性について何日も話し合いました。

その時に出た内容で【ディスカウント商品を買いに来てくださるお客様は、方向転換後は来ていただけなくなるだろう】という事でした。

安売りをやめる=売り上げが減る

これは本当に怖かったです。
売り上げが上がらないから売り上げを上げる方法をとるのが当然なのに、正直私がやろうとしていた事は《売り上げを捨てる事》と同じなんじゃないかって。

売り上げを捨ててまで、今やらなきゃいけない事なのかっても考えたけど、それでもやりたい事があったし方向転換をしなければいけないんだって思ったんです。

だけど、B型の特徴だって何かで読んで奥さんも凄く共感してたんですけど【根拠のない自信】って言うんですか?
私の得意技なんです、それ。

奥さんにもよく言われてましたよ、『その自信はどっからくるの?』って。
自分でもわからないけどやれる気がしたんですよね。

本格焼酎に力を入れ始めた時も、全然売れない商品を大量に抱えてましたけど、絶対に売れるって根拠の無い自信に満ち溢れてました。

表向きは。

だって怖かったし、不安しかなかったけど『やるしかなかった』し、やらなきゃお店の存続自体に危機感を感じてたんですもん。

変えないで辞めてしまうよりも、変えて失敗の方が自分的にもカッコいいかなと。

初代の頃から地元の人達の何でも屋的な感じでやってて、その頃からの古いお客様も多くいたんですけど、当時は雑貨とかもやってたけどほとんどが自家消費だったんでそこも減らしました。

近所のおじちゃんとかおばちゃんに『ここで買えないと遠くまで行かないとなんないから大変なんだよね』って言われるような物は少しは残して、基本的には酒専門店に路線変更したかったんで、丁寧に説明して理解してもらえるように謝って。

だから、震災前は酒専門店みたいになってきてるけど、ちょっとだけ雑貨なんかもありディスカウント商品も少しは残したお店でした。

まぁ今震災にあって理想のスタイルにできたので、それはそれでよかったかと思っています。

私が方向転換したのが成功だったか失敗だったかは、環境が変わってしまったのでわかりませんが、今は楽しいんで良かったと思います。

ですが、飽きっぽいのでスタイル変更は随時行うかもしれません。