知るは一時の恥

知らぬは一生の恥

昔の人もいいこと言いますよね。

 

このお話は今から20年以上前のことなんですけど、大学の時に柔道の全日本学生大会で大阪に行ったんです。

 

大阪は初めて行くので凄く楽しみにしていたんですけど、当時は1992年に西成暴動が起きて間もなかった為に監督から「間違っても宿泊先の隣の駅では降りるなよ!夜の外出は控えるように!」と釘を刺された状態だったので、楽しみと不安とが複雑に絡み合っていました。

 

今では仕事での出張も多くなってきて出先で泊まることも増えてきたんですけど、大学生だった当時は遠征に行っても民宿等が多くて、ビジネスホテルに泊まるなんてほとんどなかったと思います。

 

その時は各自シングルに泊まる形で1人1部屋の割り当てでした。

 

部屋に荷物を置き門限までならと大阪の街をブラブラして、食べ歩きや観光をして満喫していました。

その時に心斎橋で西川のりおさんを見たんですけど、顔の大きなおっちゃんってイメージしかなく特に近寄ることもしませんでした(笑)

 

門限をしっかりと守り夕飯を食べ部屋に戻って風呂に入りました。

結構歩いたので早めに寝ようとベットに行きました。

 

 

実家にいる時にはビールケースをひっくり返して上にコンパネ板を敷いて、敷布団を敷いて毛布やら掛け布団をかけて寝てたんですけど、ビジネスホテルって掛け布団ってないですよね?

 

上に掛けるシーツがビシッっとマットレスの下にがっちりとかましてあって、その上に寝るんだろうけど、ってことはかけるものがないシステムなんだって思ったんです。

 

でも基本的にパンツ一丁で寝てたし、お腹が冷えると嫌なので本気で悩んだんです。

 

自分で言うのもなんなんですけど僕って結構お育ちが良かった?ので、シーツを崩したらホテルの人に迷惑かけちゃうんだろうなぁ、でもお腹壊したくないんだけどなぁ。

 

本気で悩んで携帯もない時代で同級生や先輩に確認することもできず10分悩んだんです。

人間って本気で考えると結構名案が浮かぶもんですね。

 

僕が編み出した名案とはシーツを剥がすことなく上から体を捻じ込んで、身動きの取れない状態の窮屈なベッドに寝ました。

 

なんか妙に安心感があったんですけどね、次の日の朝起きたらシーツが乱れまくった惨劇のベッドを見て、僕はホテルの人への罪悪感に苛まれたんですが朝の集合時間にギリギリだっため後ろ髪を引かれる思いで集合場所に行き恐る恐る同級生に聞いたんです。


まぁ見事なまでの大爆笑でしたね。

 

知らないことは知らないと認め聞くことが大事なんだと思った大学時代の思い出です。