【子供達と柔道をしていて】

浪江の時に柔道を子供達としていた時の事なんですが、自分からやりたいと入団する子供もいれば親御さんに連れられて来たり友達がやっているから見学にと理由はそれぞれありましした。
浪江町柔道スポーツ少年団の考えとして勝負に勝つ前に、柔道を好きになってもらいたいという思いがありました。
それは好きになってくれれば柔道が続けられると思っての事で、実際に近隣地区に比べて浪江町は学校を卒業してからも続ける人が多かったです。

【柔道を通して学ぶ事】

柔道を通して何を学ぶのか?
よく聞くのが人間性の成長の為という事ですが、そんな素晴らしい事は私は教えられませんでした。
でも基本として

○挨拶をシッカリとする
道場でも試合場でもちゃんと挨拶ができると先生方に褒められて、子供達は嬉しくて更にシッカリと挨拶をするようになるんです。
これは違う所でも効果があったようで、それまでは家で起きても「おはよう」も言わなかった子供が、朝起きてきたら「おはよう」って言うようになったと親御さんに言われた事がありました。

○靴をちゃんと揃えてかかとを踏まない
これも道場や試合場で靴を揃える習慣を付ける為にやってましたが、家でもやるようになったと言われました。

○上の子が下の子の面倒を見る
これは代々受け継がれていまして、試合場や泊りの遠征に行った時に子供達で全てをやらせるようにしていました。
親御さんも一緒に行くんですが手を出しそうになると自分達でやらせるようにお伝えしました。
これはウチの子供がそうだったんですけど、上の子にしてもらった事を下の子にもしてあげる習慣がついていました。

○物を大切にする
浪江町柔道スポーツ少年団では『柔道バック』という団体名と個人名を刺繍した物を全員で作っていました。
他の団体さんはベンチコートや洋服などで作っていましたが、浪江は柔道バックを作ったところ結構好評で、試合場とかで着替えをした時に自分の服がわからなくなったり紛失したりが多かった為、バックを作って自分で着替えを入れたり自分の物を入れたりするようになってから、紛失する事や誰のかわからなくなる事が激減しました。

【人間力と言うより基本的な事】

柔道を通して人間力を教えるなんて大袈裟な事は私はできません。
だって教えている私が優れた人間じゃないですから。
それよりは人として基本的な事を教えていこうと決めていました。

私自身浪江町柔道スポーツ少年団の第1期生で先輩はいませんでしたが、その後中学校から大学まで続け更に大人になってからも柔道を通して多くの方と繋がりました。
それにはやはり挨拶などの基本的な事を多くの先輩方から学んだからです。
挨拶されて嫌がる人はあまりいませんからね。

私も柔道を通して色々な事を学び、今もそれが役に立っています。
選手としては大した成績も納めていませんが、それ以上に学んだ事の方が私の財産になっています。

柔道だけじゃなくスポーツは良いもんですね。


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