『しのぶやさんって日本酒も扱ってるんだね』とお客様から言われる事が多いんです。

どうも。
師走の世の流れについていくのがやっとやっとの、福島県いわき市平にあるジーンズも売ってる酒屋
『酒のしのぶや』
3代目店主の俳優じゃない方の佐藤浩一です。

よくご来店されるお客様に『日本酒も扱ってるんだね』って言われるんですが、浪江の時にお店の方向転換をするきっかけとなったのが【本格焼酎】だった事もあり、本格焼酎が多い店というイメージが定着してました。

何故私が本格焼酎に力を入れ始めたかは以前のブログに書いてありますので、探してみていただければと思いますが、ここで今一度書いておこうかと思います。

力を入れ始める前は大手メーカーさんの5種類しかなく、それでも本格焼酎の需要は無かった為に十分に間に合っていました。

私自身もそれほど興味は無かったんですが、とある芋焼酎と出逢ってイメージが変わったんです。

その芋焼酎はウチでは扱っていないので銘柄名は伏せておきますが、その出逢いは衝撃的でした。

当時の私の中での芋焼酎は【臭くて飲めない】ってだけしかなかったです。
小さい頃に店の中で割った芋焼酎の臭いが次の日も充満しているくらい臭っていて、こんな臭いの大人の人は飲めるのかなぁって子供心に思ったほど。

だけどその芋焼酎はロックでガンガン飲めて、芋焼酎なのに4合瓶飲んじゃったんです。
そこで『こんな美味しい焼酎があるならウチでも知ってもらいたい』と思ってはじめました。

でもやっぱり当時は本当に売れなくて、香りを嗅いでいただくのも拒否られてました。
だけど本当に美味しいんだよって知ってもらいたくて、地道に断られながらお客様にお伝えしたり、飲食店様に営業して置いていただく事ができはじめると、不思議なもんで本格焼酎好きのお客様が集まってきていただけるようになってきました。

それから本格焼酎ブームが田舎にもやってきて、ブームの時は芋なら何でもいいから持って来てと飲食店様から言われる程になりました。

ブームって怖いです。

その後は徐々にお客様に浸透してきて『しのぶやに行けばなんか変わった物があるよ』って聞いて来たんだけどと言われる事が多くなってきました。

たしかに一時期本格焼酎だけで大小合わせて400種類弱あった時もありました。
それでも3分の2は問屋さんからの商品でした。

そこで蔵元さんから直接取引していだけるようにと、色々な蔵元さんに電話をし取引銘柄を増やし、問屋さんからの商品を減らして、浪江の時で最終的には200ちょいの種類まで厳選したと思います。

今はお店の規模が全然違って古民家の玄関でやっているので大小合わせても7~80種類程度かと思います。
しかも、最近は日本酒の種類が増えてきているので構成比率的には同じくらいになってきました。

よく同業の方に『本格焼酎は売れなくなってきたね』と言われます。
たしかに、それは間違ってはいないと思います。
でも、だからと言って本格焼酎の種類を減らしたり、ただ並べているだけにはしたくないと思っています。
なぜならば、ウチは本格焼酎がきっかけでお客様に認知されたと言っても間違いじゃない位、本格焼酎には助けられたんです。
今のしのぶやは本格焼酎が無かったら、お店自体無くなっていたかもしれません。

売れないから売らないんじゃなくて、売れないからこそ売らなきゃいけないんじゃないかと思います。


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