胃瘻になって早数ヶ月。
母の状態は安定しています。
安定していますが、確実に病気が進行しているのもなんとなくわかります。
寝たきりになり、胃瘻になると
進行の具合がわかりづらくなるんだなぁと感じています。
体はほぼ動かさないし、自分から言葉を発することがないので
基準になるものがないのです。
でも小さく見える進行の兆し。
あれだけ好きだった歌も、もう歌わなくなってしまった。
口が動いていた夏。
もう歌に反応することはほぼなくなった。
それは実にわかりづらい変化だけど、ふと気づくと確かにもう歌を歌うことがなくなった。
先月くらいに思って。
「あ、お母さん歌に反応してない。」
って。
でも聞こえてはいるし、音楽が好きという根の部分はまだあると信じて
父は新しいCDを買ってきてあげていた。
変わらないことは
私の顔をみて笑ってくれること。
顔を見るとニコニコ。
可愛いお母さん。
じっと私の目を見つめて頷いてくれる。
ありがとう。
今年の夏、胃瘻の手術をした時に
お医者さんに言われた。
「今年の冬、勝負になるかもしれません」と。
冬を越せるか越せないか
来年を迎えられるか
今年の夏から私達はこのプレッシャーとともに母と時間を過ごしている。
でもありがたいことに今の母はとても調子がよく、
この前暖かい日に車椅子に乗せて外にお散歩に連れてってあげることが出来た。
出来ることと出来なくなったこと。
してあげられることと、してあげられなくなったこと。
着実にその幅は狭くなってきてはいるけれど、
母の命の灯火は変わらずあたたかく、私たちをつなぎとめてくれている。
今年ももうすぐ終わり。
今年は本当にいろんなことがあった。
去年の今、母はまだ風邪をひいていた。
まさか寝たきりになるなんて思っていなかった。
風邪からの床ずれ。
床ずれ手術では生死をさまよい、母は戻ってきてくれた。
でも寝たきりに。
そして胃瘻に。
在宅は不可能になり、施設へ。
一年でめまぐるしくいろいろ変わってしまったけれど
母は生きている。
まだ笑ってくれる。
感情はあるし、人間らしさもある。
母は変わらず私の母で、愛おしく、世界で一番大切な人です。
そんな2015年。
お母さん今年は本当に頑張ったね。
ありがとう。
来年も少しでも多くの母の笑顔が見れますように。
一緒にいられる一瞬一瞬を大事にしていこう。
どうか全国の患者さんたちとそのご家族も同じ思いで
暖かい気持ちで今年を終え、来年を迎えられますように。