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季節ははかなく
時に時めき 空駆け巡る
一期一会 瞬間の重みを胸に
桜が咲き誇り散るように
季節ははるかに
巡り巡って 巡り会っては永久に
ひらひら 風に吹かれては思いを万里の空へ
ひらひら 咲けば裂かれぬ 心をつなげ
ひらひら 舞い翔ける華たちよ激しく虚空を彩れ
ひらひら 静かに散る華 生命を咲かせ
統べてに咲き誇れ
今日はめちゃくちゃ暑い日だね
でも暑いからって俺たちは、見るからに暑そうだからって装束を脱ぐわけにいかない
今日は東京オリンピック一年前記念ステージ
もちろん意味ある特別なステージだけど
オリンピックだって特別なものだってわかってる
でもオリンピックがあるから日本があるわけじゃない
オリンピックがあるから俺たちがあるわけじゃない
「これは特別だから」
そんな甘い言葉でどれだけ我慢し騙され傷ついてきたことか
我慢しなきゃいけない理由なんかひとつもなかったんだよ
茶番に踊らされてはいけない
だけど何かを必死に伝えたいなら茶番は演じるべきだ
身を削るほど本気の覚悟の上ならその時それはもう茶番じゃない。戦いだ
今は何か特別なことが起きなきゃいけないなんていつからか思わなくなったけど
それが誕生日だって正月だって
何も起きない、何でもない日常
それが一番の幸せだって今は知ってるよ
だからこそ俺たちにとって
大事な何かを残しに戦いに赴く日
すべてはこの日のためにある
今だってこの日のために生きてる
見渡す限り雲ひとつない晴天
こんな見通しのいい日だ
そこから見てるなら見守っててくれ
お前は誰より誇れる男だったと伝えてくる
お前が誰より誇れる男であるよう頑張るぜ
みなさんの町の桜の木々につぼみが芽生え始めた頃でしょうか
週明けにはもう咲きますか
そして俺たちも咲きに参ります
人間はそれぞれの花を咲かせるために頑張ってるのです
だが咲くというのは簡単じゃない
桜だってただひと時咲くために1年の風雪に耐え続ける
人間もどれだけのことに耐えて生きていることでしょうか
やがて花は散るでしょう
だけど人は散ることを恐れ咲くのをためらう
桜が春に咲くように「時」ってものがあります
いつまでも咲かないままではいつかは老い朽ちてしまう
だから咲かなきゃ
俺にとって咲くというのは
その花が綺麗でしたとかその後散って悲しかったねとか評価とかはどうでもよくて
咲くのは立派だ、咲くことに意味がある
だから咲きに参るのです
今日は名古屋、明日は大阪です
退かぬ媚びぬ省みぬ
花さか夜叉王