こんにちは。



鍼灸 櫟(くぬぎ)の長谷川です。




FBにも記事をアップしましたが、

今回は不妊治療と鍼灸について

お話しします。




当院に不妊治療が目的で通われていた

患者さんが、鍼治療後、

体外受精で妊娠され、今安定期に入った、

というご報告を、

ここ2カ月で立て続けにいただきました。




お二人とも、鍼治療を始められる前は

体外受精でもなかなか着床されなかった

とのこと。


鍼灸治療がいかに不妊症に良い効果を

与えるのかを実感します。




友達のお子ちゃまです




不妊の原因として主に考えられるのは、

卵管や子宮などの形に異常がある

“器質的な異常”が原因の場合は除いて、


「もともと虚弱体質である」


「冷え性、生理の異常、水分の代謝不良

などのトラブルを抱えている」


「足腰の血行不良がある」


などです。




虚弱体質や冷え性、血行不良などの原因は、

東洋医学的に見ると、

次の3つの“臓”に問題がある場合が多い

とされています。



『腎(じん)』

成長、発育、生殖を支配する

非常に重要な生命力の源であり、

卵巣をコントロールする



『肝(かん)』

気や血の巡りに関与し、

子宮をコントロールする



『脾(ひ)』

飲食物の消化・吸収作用があり、

気や血を造る働きがある




前述の患者さんお二人に関しては、

冷え性、生理痛があり、

さらに膝や腰にも痛みがあるなどの

問題を抱えていらっしゃいました。




膝と腰は『腎』機能と関わりが強い

とされています。


そして『腎』は生殖機能の源でもあります。




足腰のトラブルの治療も、

『腎』機能を高めることで解消されます。


これが不妊治療につながります。




お二人にはまず『腎』をメインに

治療を行いました。




『腎』機能低下で起こる問題ですので、

腰を治療して膝が良くなることもありますし、

逆に膝を治療することで腰が

楽になったりします。




もちろん、『腎』だけを治療する

わけではありません。




冷え性解消のため、

『脾』や『肝』の機能を高める治療

も行います。



『脾』の機能を高めることにより

気や血を造る働きが活発になり、

『肝』の機能を高めることにより

全身に気や血を巡らせて

冷え性が改善されるのです。



また冷え性解消が生理痛の改善

にもつながります。




冷えを起こさないようにするためには、

治療だけでなく、

患者さん自ら甘い物の食べ過ぎや

コーヒーの飲みすぎに気をつけるなど、

食生活も注意しなければなりません。


糖やカフェインの摂りすぎは、

冷えに繋がるのです。



血液は1日1%入れ替わると言われており、

100日で100%ですので、

3-4カ月続けないと

全身の血液が整いません。



体質改善には、

最低2カ月、できれば3-4カ月は

治療を続けていただくことをお勧めします。



根本的な不妊治療はもちろんですが、

やはり全身を見直し、 

妊娠しやすい体質に整えていく

必要があるのです。




不妊治療は肉体的にも精神的にも、

また金銭的にもかなり負担がかかります。


そしてチャンスは1カ月に1回です。


身体を整えて万全の態勢で臨むことが

一番の近道です。




鍼灸治療は

骨盤腔内の血液循環や代謝を整え、

自律神経やホルモンの調整を行い、

冷え症を改善し、妊娠力を高める

価値ある治療法だと考えます。




是非お近くの鍼灸院にご相談ください。





鍼灸 櫟(くぬぎ)

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