突然ですが最近、漢詩を作ってみました。


初春偶成(平起韻先)


残寒先訪草堂前
牆角早梅鶯語伝
依旧催詩師一笑
柴門灯影帯軽煙


初春偶(たまたま)成る


残寒、先づ訪ふ草堂の前
牆角の早梅、鶯語伝ふ
旧に依りて詩を催さば、師一笑せん
柴門の灯影、軽煙を帯ぶ


意図したように訳してみると、


寒さ残るこの頃 まず訪れるのは この草深い家
垣根の隅には はや梅が咲き 鶯が鳴いている
以前のように詩を作ったなら 先生はお笑いになるだろう
柴門の側の明りが 薄く煙っている


 中学の頃に韻も平仄も分らずに作り、高校に入ってからルールをある程度知ると、難しいし面倒臭いと知って挫折。大学の授業でちょっと作ってみた(作らされた)のを最後として、詩作から遠ざかっていたのですが、それにしても、全くものになっていません。


 和歌にしてみましょうか。


 春まだき、草深き家を訪(おとな)へば
 門の灯火、ほのかに煙(けぶ)れり


 垣の隅、梅咲き鶯鳴くを聞く
 また歌詠まば、師は笑はむや


 一首でおさまりませんでした。

 漢詩だと梅に鶯って余り違和感ないですが、和歌にするのは抵抗があります。あまりにも類型なので(花札みたいで)。
 
 ちなみにこういう下手な和歌、「腰折」と言うことがありますよね。