某所でパーティーグッズの神主セットを見つけました!


これは烏帽子(えぼし)、御幣(ごへい)、笏(しゃく)の3点セットで、材質はポリエステル及び紙。洗濯は不可になっておりました。それからこのセットには白衣や袴はついていません。


こういうものは、それらしく見えればいいんでしょうが、写真を見た瞬間、ついつっこみたくなりました。


まず、笏。右手に持つ細長い板状のものですね。


材質はたぶんポリエステルなのでしょう(実物は木、イチイが多いです)。それに、なんだか一般的な神主用よりも、ずんぐりしていまして、上部の横幅が異様に大きい。本物よりも目立つ分、パーティー向きかもしれません。


次に御幣。


ここでは、お祓いするときにばさばさするアレとされていました。


かなり昔から混同されてきたので分らないでもないですが、ばさばさするのは大麻(おおぬさ)です。御幣(の多く)は稲妻型の紙をふたつ、木の棒にはさんだ形状のもの、古くは布をはさんで神様への捧げものとしましたが、時代が下って神様が宿るもの(依代・よりしろ)と考えられるようになりました。


最も明確に間違っているのは、烏帽子でした。


いや、どう見ても「冠」なんですけれど・・・・・・。お内裏様の頭の上に乗っているアレが、ここでは「烏帽子」とされています。


ちなみに通常の烏帽子、これはプラスティック製ではありません。紙をたくさん重ねて、漆を塗っているそうです(実際に見たことはありません)。曖昧ですが、プラスティック製のものを作っている装束屋さんがあるかもしれません。


気になるお値段は1500円ほど。


ちなみに本物は全部揃えると10万は下らないと思います。