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超科学工房跡地

自由奔放なモノづくりブログです。
技術や知識はそっちのけで思い立ったら「作る」スタイルです。
工房の看板完成!絵師さんTwitter:@teria_menso

皆さんご無沙汰しております。ユーザーです。

凄く久しぶりなのはさておき、先月に長野県岡谷市で開催された「オリジナルマインドフェア(略してオリマフェア)」へ足を運びました。前回のオリマフェアは2017年でしたので、6年ぶりの開催であり、しかも「ラストになるだろう」との噂も流れる中、6年前のワクワクを胸に万全を期して超朝早く車で出かけたのであった。

 

今回は「T-3さん」という方もご一緒に、ものづくりの楽しさのキッカケにとの思いに遊びに行ったのである。開場の1時間前に着いたので、朝飯でも食べようかと商店街を色々歩いたが、午前9時台に営業している飲食店はほぼ無く、唯一開いていたデパート内のアンデルセン(パン屋)にて、食べたい衝動に駆られた調理パンでコーヒーを飲みながらゆったりと過ごす。そして2人とも食べ終えて丁度良いころに開場の時間となり、「じゃあ行きましょうか」と会場へ向かう。

 

今回は目玉の商品で中古のCNC(オリジナルマインド製)が、数十台お買い得価格で売られているのだ。これを目当てに来る人も多いだろうなと思っていました。実はユーザーもCNCは欲しいなと思っており、事前の商品情報から候補がいくつか決まっていたのだった。

だが会場着くなり中は結構な人の数で「祭り」のようだ・・「これはまさか・・」

 

なんと!開場5分後に来たユーザーは中古CNCの全てが完売している状況を目の当たりにする。早すぎる!(笑) これだけの来場者の中、こうも猛者が居たとは。スタートダッシュでお目当てのCNCに走り寄る様を一度見てみたいものだ。見事に手中に収めた方々に拍手を贈ろう。「だがまあ、これも想定内だ」

 

全部売れてしまった場合の最終候補で、「現行の新しいCNCを購入する!」ということで、資金を握りしめてきたわけだ。それを使って早速購入手続きをする。会場で購入すると特別割引がありまして、これを使ってかなりお買い得に揃えられた。対応してくれたスタッフさんは、初めて会ったかも知れないけど、まだ「メカトロライフ」があった頃、ひょっとしたらコメントをくれた1人だったかもしれない。

2017年にインタビューでオリジナルマインドさんへ出かけたときに、たくさんのスタッフさんと会って話をしましたが、あのときのままずっとスタッフを続けられている方が多く見受けられて、良い会社だなと改めて思いました。のびのびと楽しく仕事してるっていうのかな。

 

それから先に物販のほうを周っていた「T-3さん」と合流しまして、工房跡地好例の「フィーリング購入」のスタンスで気になるものは全てカゴへ入れていき、それは「T-3さん」も同じようになり(笑) ユーザーは気になったが資金の上限に達したために買えなかった「3Mのイオライザー」を、「T-3さん」は一目惚れでカゴへ入れるのを見て何故だか幸せな気分になりました。

 

そのタイミングでオリジナルマインドの社長さんから声を掛けられました。私の名前と顔を覚えてくれていたのには嬉しかったです。あれからも色々なものを作って楽しくやってますという話をしまして、社長とお会いできてよかったなと感じました。

そしてフィーリング購入の結果、帰りの交通費ギリなくらいまで買いました。もうこのような工業用製品を格安で買えるフェアは最後だと思うと、自然と悔いのない買い物になりました。ありがとう!オリジナルマインドさん!

 

さて、後日届いたのがこちら、CNCになります。

写真逆さまですが、撮った姿勢が変だったので重力が反転しました(笑)

 

これは、オリジナルマインド製の「KitMill(キットミル)」と呼ばれるキットタイプの小型CNCです。この上の写真通り、最初は部品がバラバラに梱包されている。まあ、プラモデルみたいに組立マニュアルを見ながら購入者が組み立てるというものだ。

以前に工房跡地では、MAGEMAGEを購入して同じように組み立てた話を載せていますが、この会社の加工機は「お客様自身で組み立てる」という要素もあるため、より構造を理解出来てなおかつコストダウン化も図っている(売り手側として販売価格を抑えることが可能)

 

とまあ、これを7日間くらいに分けて少しずつ組み立てていきました。

 

途中でネジが何故か入らないという問題に当たりましたが、ヘルプで問い合わせたらスタッフさんから丁寧なメールで回答や方法などを貰い、この問題は解決しました。分からないところや上手くいかないことなど気軽に聞けるようなサポート体制になっていて良い。それと、ヘルプでの凡例が充実していて、『こうなった場合は・・』の解説も練られていて良かったです。

 

私自身、CNCに関しては素人だと思っていますし、扱いを間違えることも多々あるだろうと思う中、恐る恐る組み立ててなんとか試運転の部分まで進みました。そしてここ一番、PCからTEST用のNCプログラムを走らせるときが一番ドキドキしました。

 

多少の寸法差もありながら、この状況で問題を見つけられることはなく、後に円を描いたときに図面通りに削らない状況で初めて原因を知り、その箇所をサポートで聞いて対処しました。まあ、切削する前にもCNCのマシンをちゃんと確認しないといけないし、「ボール盤みたいに安易なものでは無いのだな」と、考えを改めることが出来たのだった。

 

今回、CNCを購入して、CADとCAMも触りながら覚えました。あとはやったらいけないことなども、初めのうちにいくつかの失敗があり、それで学んでいけてると思う。出来るor出来ないの境目みたいのを知りたくて、加工範囲のギリギリを削ってみたが、エンドミルがテーブル上を一旦出てから再度戻ると「座標がずれる」ということもわかった。速攻停止したけどね(笑)

 

写真の一番右側の円は右端が一旦出てしまう切削経路になっていますが、戻ってきたときに座標がずれて元の位置を把握できなかったので切削中止とした。(これも勉強だな)

 

という感じで、段々とCNCの感触を掴みつつあるのだあった。

いやー、でも昔の学生時代の自分に「CNC買ったよ」って言ったら、ビックリして腰抜かしちゃうな(笑)規模は違えど、やはり物を作る技術の進化のおかげもあって、こういった個人でも安心して使うことのできる小型のCNCが生まれたんだから「凄いな」と思う。

 

では、このお話はこの辺にて。

「じゃあこれで晴れてFabることが出来るのね?」

ユーザーでした!