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サブカル系インタビュアーによる徒然なるブログ

都内で音楽や映画、お笑い、サフカルチャーを中心としたインタビューをやっています。どんなお仕事でも気軽に声をかけていただけると幸いです。

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2015329日。
武道館でTHE BAWDIES、ツアーファイナルのライブが行われた。否、彼らの言葉に置き換えるなら“ロックンロールパーティ”。会場に到着すると演奏が始まる1時間前だと言うのに関係者を含め1階から3階まで、すでに超満員。SEは彼らのルーツミュージックでもある70年代から80年代の黒人音楽が流れていた。

開演時間になり武道館はひと時の間、真っ暗に。ステージ上の大きなモ二―ターから映像が流れる。そこにはBAWIDIESのレコードを大量に担いだブロンドヘアーの少年が登場し、だだっ広い草原を走り回り、今日のパーティが行われる武道館にたどり着いたところで映像はプツリと切れる。

廊下まで響き渡るような大きな拍手と共にメンバーが銀幕の中から登場し会場のボルテージは最高潮!最初に演奏されたのは最新アルバム「Boys!の1曲目に収録されている「NO WAY」。
去年の夏フェスから演奏されていた、ライブアンセム化必至のアグレッシブなロックンロールだ。そのままアルバム曲の猛攻撃が始まり会場の空気はさらに上がっていく。ロックバンドのライブでは見ることのできない横ノリのダンスを踊るお客さんたちを見て、ふと去年インタビューしたときのGtTAXMANさんが話していた「僕らはバックトゥザフューチャーのワンシーンに出てくるような、あのパーティを再現したいんですよね」という言葉を思い出し、まさにその現象が目の前で行われている。BAWDIESはレイチャールズ、サムクック、ジェリー・リー・ルイスなどロックの先人たちが築き上げたロックンロール(黒人音楽)をアップグレードして、日本の音楽シーンで体現した唯一のバンドである。MCに入りVo.ROYさんが口を開く「日本武道館こそが日本で初めてロックンロールが生まれた場所なんですよ。それはビートルズがここでライブしたことから始まります。その映像がTV放送でお茶の間に広まりそれまでロックにふれてこなかった人も巻き込んで一大ムーブメントを生んだ聖地。今日、僕達はそんな由緒ある場所で大好きなロックを200の力で皆さんにお伝えしたいと思います」そんな言葉を裏打ちするかのように「ROCK ME BABY」を演奏。途中で巨大なミラーボールの演出もあり会場は完全にディスコ状態に。

このバンドの特筆すべき点は、音楽というものは耳ではなく体全身で体感するものだと教えてくれることだ。全曲が最高のアクトとも言える、演奏を終えて袖に戻るメンバーたち。勿論、すぐにアンコールの拍手は鳴りやまない。

今度はメンバーだけでなくOKAMOTOSBaハマ・オカモトや他豪華ゲストを連れてアンコールを熱唱。まさかハマ・オカモトとの共演も観れるなんて…まさに武道館が起こした、いやBAWDIESが起こした奇跡。終演後はライブを終えたばかりのメンバーとも少しだけど挨拶を交わせた。今後は台湾でのライブも控えているとのことで、結成10周年を経てますます飛躍的な1年になりそうな要注目バンドだ。